履歴書・面接で使える転職理由と志望動機の作り方(20代転職編)

20代の転職

転職理由と志望動機の答え方を教えて!

企業の志望理由の書き方について知りたい。
転職理由と志望動機って何を書けばいいの?
何を伝えれば、採用側に納得してもらえるの?

こんにちは、みに丸です。

転職を進めていく中で、上記のような悩みを抱えていませんか?

今回は、“転職理由と志望動機の作り方”について解説します。

この記事を読むことで

・転職理由と志望動機を書く上でのポイント
・志望動機で書いてはいけないNG内容
・転職理由と志望動機の書き方や参考例

を知ることができます。

私は、20代で公務員から民間企業に転職しました。エージェントやハローワーク、転職対策講座などを利用して、第一志望の企業に内定をもらっています。

また、人事の経験も踏まえて、この記事を書いています。

転職理由や志望動機をわかりやすく解説していますので、最後まで読んでいただけると幸いです。

それでは、本題に入ります!

転職理由と志望動機の違いは?

まずは、転職理由と志望動機について具体的に説明していきます。

転職活動では、転職理由と志望動機は切っても切り離せない関係にあります。
違いにも注意してみていきましょう。

転職理由とは

転職理由とは、「新しい職場や職種への転職を決意した理由」です。

例えば以下のような理由が考えられます。

「転職理由の例」
・もっと高い給料がほしい
・職場の人間関係に問題がある
・職場の働き方や人事評価制度に不満があった
・転勤をしたくない
・やりたい仕事ができない
・もっと専門性を高められる仕事をしたい

これらは、今の会社の職種や職場から離れてまで叶えたいことで、転職理由は会社やポジションを移るための動機でもあります。

この転職理由には、ポジティブな内容が含まれないことも多いでしょう。

それは、今よりも良い条件を求めて転職を決意するのですから、当然ですね。

志望動機とは

志望動機と転職理由はリンクする部分がありますが、志望動機は「この企業なら自分の叶えたいことを実現できると考えた理由」となります。

例えば、転職する理由が「もっと高い給料がほしいから」「もっと専門性が身につく仕事をしたいから」であっても、これらは転職先にその企業を選んだ動機にはなり得ません。

転職する理由となった原因を取りのぞくために別の企業を選ぶのですが、転職する理由をそのまま志望動機にしても、

前の企業でなければどこでも良いのでは?

と、採用担当に思われてしまいます。

転職を決意したあとに、自分の望む条件に合った企業を探します。

そして多くの企業の中から「その企業を選んだ理由」を明確にすることで、ようやく採用担当を納得させることができます。

「前の会社でなければどこでも良い」という気持ちを志望動機にして失敗しないように、転職理由と志望動機の違いを意識しましょう。

転職理由:現職以外の企業を選ぶ決意をした理由
志望動機:1つの企業にしぼった明確な動機

志望動機を書くまでのステップ


志望動機は「1つの会社にしぼった動機」であることをお伝えしました。

転職理由→志望動機の順に書くことで1つの会社にしぼりましょう!

1. 別の会社へ転職する理由
2. 他の会社の中からその会社を選ぶ理由

志望動機は次の3つで構成することで、相手をより納得させられる理由を作る事ができます。

それでは、ステップごとに見て行きましょう。

1.  他の会社を選ぶ理由

まずは転職理由を考えましょう。

転職理由を作る4つのステップについてご紹介します。

1. 転職のきっかけを言葉にする
2. 悩みや問題の正当性を確かめる
3. 行動を起こした上で、駄目だったことを伝える
4. 転職することで悩みを解決できる

まずは、自分が転職を考えたきっかけや原因について整理します。

そして、その原因が「自分で解決できないか」「異動や上司に相談することによって解決できないか」を考えましょう。

人間関係などの原因なら、異動で解決する可能性もあるため、まずは異動希望を出すなど、転職活動の前に行動する必要がありますからね。

「行動したけど、転職するしか道はなかった」と合理的に伝えられるといいでしょう。

それでも解決できず、「転職によって自分の悩みを解決できる」という流れで説明することになります。

給料が不満な人の例
「将来を考えた際に、より高い収入を得て家庭を持ち、充実した働き方をしたいと考えたため転職を決意しました。現職での営業が5年目で、これまで毎年売上目標を達成していますが、給料が入社時とほとんど変わりません。また、会社が年功序列制度を採用しているため、同じ部に先輩社員が○名在籍していることからも、昇進が見込めない状況です。そのため、インセンティブ制で、年齢を問わず営業成績次第で昇進も可能と伺っている御社で、高いモチベーションを持って仕事をしたいと考えております。」
キャリアチェンジしたい人の例
「前職では5年間、医療系システムの営業を担当していました。営業職として多くのお客様へ直接ヒアリングをしてきましたが、前職ではあくまで営業職の範囲でしか対応できず、お客様の抱える課題やニーズに応えられない環境でした。
今後は、営業を通してお客様から得られた情報を基に、商品開発業務にも携わりたいと考え、転職を決意しました。お客様の課題やニーズを反映した商品を生み出す御社で、営業経験を活かしながら商品開発の場で働きたいと考え、志望いたしました。」

転職理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。

チェックしてみてください。

2.  他の会社の中からその会社を選ぶ理由

次に、志望動機について解説します。

転職理由である程度転職の方向性を伝えるため、ここでは「複数ある業界・会社の中でなぜこの会社を選ぶのか」理由を説明します。

企業を志望する理由には、下のような要素があげられます。

・仕事内容
・業界や会社
・経営方針や社風
・働き方や勤務地
・年収や待遇

薄々気づいている方もいらっしゃるかと思いますが、働き方や年収、待遇を志望動機にするのは印象があまりよくありません。

なぜなら、

制度面を見ているだけで、仕事には意欲ないんじゃないの?

と思われるからです。

本音と建前の使い分けが重要です!

採用担当を納得させる志望動機の作り方としては、上の要素から3つをうまく組み合わせることです。

例えば、

・こういう仕事をやりたい
・そのためには、○○業界で働く必要がある
・大手企業はルールが確立されていて、私に合っている
・数ある大手の中でも、この会社は○○の取組をやっていて魅力的
・また、○○の業務は私がこれまでしてきた経験を活かせる

このように広い範囲から徐々に絞っていき、最終的には一つの会社に絞る事ができれば、合理的で説得力のある志望動機を作ることができるわけです。

伝えた志望動機だけでは、面接官に別の会社を想定されてしまうと「じゃあ、A社に志望すればいいんじゃない?なんでうちなの?」と聞かれてしまいます。

その場合は、「A社と比較して、○○の点が魅力的なので御社を志望しました」と別の視点から理由を伝える事ができれば、採用担当も納得できるでしょう。

しっかりと、志望動機を深掘りしていくことが重要です。

志望動機例
「御社は、他社と比べて歴史が長く、ものづくり経験と実績が豊富な点が強みだと認識しております。そして、御社の技術力を活かして、○○を開発する点で魅力を感じています。さらに、顧客を一番に考え、品質にこだわった○○を創造する社風にも魅力を感じています。また、御社の○○担当で働くことによって、これまでの経験を活かすことができると考えたため、御社を志望いたしました。」

転職理由と志望動機を書く5つのポイント


転職理由と志望動機は選考書類として伝えますし、面接でも必ずと言っていいほど聞かれます。

しっかり整理しておくことが重要です。

ここでは、5つのポイントを紹介します。

・「転職理由」と「企業の魅力」が一致する
・自分の経験やスキルも取り入れる
・提出方法によって文章量を変える
・未経験転職は納得のある理由に
・勤続年数が短くても責任感や長期的目線をアピール

「転職理由」と「企業の魅力」が一致する

志望動機というと、志望企業の仕事内容、商品・サービス、業績、経営方針や社風など、魅力に感じたことを伝えればいいと考える人も多いのですが、それだけでは「志望動機」として不十分です。

あなたが魅力に感じた点は、ほかの志望者も魅力に感じるかもしれない点であり、あなたの志望動機にはならないからです。

そのため、「自分の転職したい理由」「志望企業の魅力」がマッチしていると伝えることができれば、なおいいでしょう。

あなたにしか作れないオリジナルの志望動機となります。

自分の経験やスキルも取り入れる

「自分なら、御社で○○の経験を活かす事ができる」ということを、スキルや実績を根拠に伝えられるとさらに他の人と差をつける事ができます。

「会社の即戦力として活躍できそうだ」と期待できるからです。

例えば、

「私はこれまで、他の事業者と協力して、○○の事業を勧めてきました。そのため、御社では多くの事業者と協力する場面が多いと思いますが、これまで培ってきた調整力を活かすことができると考えています。」

というように、自分の強みや経験を伝えて、活躍できることをアピールしましょう。

提出方法によって文章量を変える

書面で伝える場合、志望動機は、履歴書や企業から指定された紙に書く必要があります。
また、面接では長々と話すと伝わりにくいため、簡潔に話す必要があります。

そのため、しっかり根拠を書いたものと、簡潔にまとめたものを用意して使い分けると良いでしょう。

面接の場合は、追質問で答えればいいため、長い志望動機を作る必要はありません。

質問をあらかじめ想定し、簡単な志望動機を用意しておくことをおすすめします。

未経験転職は納得のある理由に

20代で転職を考えている方の中には、未経験の業界や職種にチャレンジする人も多いでしょう。

なぜそれまでのキャリアを変更するのか、他業界に転職するのかを納得できる理由にすることが重要です。

「仕事を経験する中で興味を持った」「未経験の業界だけど、これまでの仕事で培ってきた◯◯は活かせる」といったことが言えると説得力が増します。

勤続年数が短くても責任感や長期目線をアピール

勤続年数が少ない状態での転職は、採用する側は「すぐに辞めてしまうのではないか」と感じてしまいます。

無責任ではなく、自らの業務をやり遂げることができることを、根拠とともに示しましょう。

また、「この会社で長期的に活躍できる」ということをアピールするために、「10年後、15年後にこうなりたいからこの会社に入りたい」と、長期の目線でも志望理由を伝えるといいでしょう。

転職理由と志望動機3つのNG


ここでは、採用担当者にマイナス印象を与えてしまうNGな志望動機について解説します。
以下の3つ。

・ネガティブな志望動機になっている
・転職理由と志望動機に一貫性がない
・給料など待遇や条件を志望動機にすること

ネガティブな志望動機になっている

ネガティブな理由は自分の印象を下げてしまいます。
本音では思っていたとしても、うまくポジティブな理由として伝える必要があります。

例えば、
・不平不満をそのまま転職理由にする
・仕事や人間関係に不満がある

不平不満を転職理由にする

「現在の会社では残業や休日出勤が多く、あまり休みが取れないことがつらいです。繁忙期は毎日残業が当たり前で、帰宅すると疲れてすぐに寝てしまいます。労働量に対して給料も低く、上司からも評価が得られません。やりがいや将来性を感じにくい環境ということもあり、転職を決意しました。」

実際に思っていたとしても、「つらい」「やりがいがない」といったネガティブなことを書くべきではありません。

例えば、

「○○という自分がしたい仕事ができることに魅力を感じている」
「成果物を目に見えて実感できることに魅力的だ」
「人事評価制度がしっかりしている御社でやりがいをもって働きたい」

プラスに伝えることでいい印象を与えます。

職場や人間関係に不満がある

「上司との人間関係が悪化したため退職しました。上司とは普段から意見の食い違いが多く、大声で怒鳴られることも多かったです。これ以上、今の上司と一緒に働くことは無理だと思い、転職を決めました。」

どんな職場にも、合う人、合わない人は必ずいるものです。

個人的な感情を転職理由にすると、不満や人間関係に問題が生じたら「この人はすぐに辞める」「人間性に問題があるのでは?」と思われてしまうので注意が必要です。

また、「解決するためにあなたは何をしたのか」を聞かれるでしょう。
話し方で解決できるかもしれないのに転職を希望していると、「他に転職理由があるんじゃないの?」「転職しなくていいんじゃない?」と思われます。

先ほどと同じように、不満をそのまま転職理由にするのではなく、ポジティブに書くことが大切です。

転職理由と志望動機に一貫性がない

転職理由と志望動機に矛盾があると、「本音を隠しているのでは?」「条件だけで当社を選んだのでは?」と採用担当者は不信感を抱きます。

そのため、「前職では叶わなかったが、御社に入社することで実現できる」など、一貫したストーリーになるとよいでしょう。

また、悩みや問題に対して、自分が悪かったり、 解決するために行動を起こしていないと、「企業のせいにしている」と思われて、印象が良くありません。

・今いる環境でどのような努力をしたのか
・前職では叶わない理由
・不満が志望企業の配属先で解消できるのか

もあわせて伝える必要があるため、意識して書いてみましょう。

給料などの待遇や条件を志望動機にしてしまう

給料など待遇面が充実していることを志望理由にすることもよくありません。

・休みが多いため
・福利厚生が充実しているため
・地元で働きたいため
・テレワークできるため
・今の会社より待遇が良いため

もちろん、転職先を選ぶうえで給料や休みなど条件は大切でしょう。

しかし、そればかりを伝えてしまうと「仕事に対する意欲がない」と見なされ、「もっといい条件の企業があれば転職するんじゃないの?」と採用担当に思われてしまうからです。

書くのであれば、志望動機は別に用意して、

「プライベートの時間を利用して自己研鑽を図りたい」
「上がった年収分で資格の勉強に自己投資したい」

など、伝え方を工夫しましょう。

転職理由と志望動機の精度を高めるコツ

ここでは、転職理由や志望動機を書くうえで、知っておきたいコツをご紹介します。
以下をチェックすることで、より精度の高いもの書きましょう。

・入念に情報収集する
・面接官がなぜ聞くのかを知る
・提出書類は必ず添削を受ける

入念に情報収集する

志望動機を書くにあたって事前の入念な情報収集は欠かせません。

志望動機をうまくまとめられないという方は、企業研究が十分にできていなかった、すなわちリサーチ不足の場合が多いでしょう。

採用担当者は、志望動機を読めば情報収集、企業研究をきちんと行っているか、すぐに分かります。

説得力をもって「なぜ、この会社を選んだのか」を伝えるためにも、しっかりと情報収集を行ってから志望動機をまとめるようにしましょう。

企業研究は、会社四季報を読んだり、HP、口コミサイトから情報を集めることができます。

企業研究について、紹介している記事はこちら。

面接官がなぜ聞くのかを知る

書類選考を通過して面接の段階になると、より詳しい「転職理由」や「志望動機」を聞かれます。

面接官が「転職理由」や「志望動機」を聞く理由について把握しておきましょう。

「転職理由」であなたの人間性を見ている

転職理由は、前の会社を辞めたというネガティブな要素が大きく関わってきます。

そのため、転職理由を答えることによって、

・何を嬉しいと感じ、何を嫌だと感じるのか
・仕事では何を大切にしているか

といった人間性がダイレクトに伝わるんです。

そして、人間性から企業の社風や経営方針に合う人材かどうかを見極めていることも知っておきましょう。

企業の社風や方針に合わないと、力を発揮できないというケースも少なくありません。社風や経営方針のミスマッチはモチベーションの低下や早期退職につながります。

転職理由を聞かれたら、相手は単に転職活動を始めた経緯を知りたいのではなく、「あなたの人間性を見られている」という意識を持って回答しましょう!

「志望動機」で企業に対する志望度合いを測る

志望動機は、応募者の企業に対する志望度を測ります。

企業としては、スキルがあることももちろん大事ですが、「この企業で働きたい!」という強い熱意をもっている人に働いてもらいたいと考えています。

なぜなら、熱意があれば長期的にモチベーションを維持することができ、課題や困難にも負けず成長していけるだろうと考えるからです。

逆に、熱意や志望度が低いと、すぐに諦めたり辞めてしまう傾向があり、企業側からしても雇用のリスクが大きくなってしまいます。

提出書類は添削を受ける


自分では志望動機をうまく書けていると思っていても、書けていないこともあります。

そこで、人に見てもらい添削を受けることをおすすめします。

選考書類を作成する上で、私がとても便利だと思ったサービスは転職エージェントです。

特に「リクルートエージェント」では登録後すぐに、丁寧な添削を受けることができます。もちろん、転職サイトのように登録無料のサービスです。

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まとめ

今回は、転職理由と志望動機の作り方について解説しました。

転職理由→志望動機の順に!
転職理由:現職以外の企業を選ぶ決意をした理由
志望動機:1つの企業にしぼった明確な動機

5つのポイント
・「転職理由」と「企業の魅力」が一致する
・自分の経験やスキルも取り入れる
・提出方法によって文章量を変える
・未経験転職は納得のある理由に
・勤続年数が短くても責任感や長期的目線をアピール

3つのNG
・ネガティブな志望動機になっている
・転職理由と志望動機に一貫性がない
・給料などの待遇や条件を志望動機にしてしまう

精度を高めるコツ
・入念に情報収集する
・面接官がなぜ聞くのか知る
・提出書類は添削を受ける

転職理由と志望動機は書類でも面接でも鉄板ネタです!
きっちり勉強してから、臨みましょう!

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