【退職時期のおすすめ】公務員を手当で損せず辞めるタイミング

公務員から転職

公務員を退職する時期って、いつがいいの?

こんにちは!みに丸です。

今回は“公務員のおすすめの退職時期”について、私の経験も踏まえて解説します。

この記事を読んで、円満に損をせずに退職しましょう。

それでは、早速ですが本題に入ります。

公務員が損しない退職時期とは

公務員を円満退職したいなら、年度末が一番無難です。

なぜなら、

・異動時期と重なり、しれっと辞められるから
・人事にも比較的迷惑をかけなくて済むから
・後任に引き継ぎしやすいから

荒波を立てたくないなら3月末が良いでしょう。

とはいえ、もらえるはずだったお金(手当)を損せずに辞めたいですよね。

そこで、公務員の退職時期で大きく影響する手当として、

・退職金
・ボーナス
・有給休暇

を基準に「損しない退職時期」を紹介します。

在籍した期間・辞める時期によって、これらは変動するため、退職したい時期や転職先の入社時期とあわせて、うまく計画しましょう。

公務員の給与や休暇については、各々の自治体の条例や規則は一回は見ておくことをおすすめします。

退職手当は3月の退職がお得

公務員を自己都合退職する場合の退職手当は、在籍期間に応じて支給率が決まり、給与月額がかけられた金額と調整額により支給されます。

退職金の計算は簡単に書くと以下の通り。

退職手当=退職時の給料月額×勤続年数に応じた支給率+調整額

ここで、重要なのは「いつまで働けば勤続年数が1年にカウントされるか」

答えは4月入庁なら3月1日までです。

・「職員として引き続いた在職期間で、職員となった日の属する月から退職した日の属する月までの月数で計算し、1日だけでも在職した月は1月と数える。」→日数は切り上げ
・「計算した在職期間に1年未満の端数月がある場合には、その端数月は切り捨てる。」→月数は切り捨て

つまり、4月入庁で2月中に退職すると4月からの約11ヶ月分は1年としてカウントされないことになりますね。

有給休暇を消化しながら、3月末働くのがいいかもしれないですね。

所属の自治体によって変わるので、規定は確認しておきましょう。

期末勤勉手当は6月か12月にもらえる

いわゆる、ボーナスを基準に退職時期を考えます。

私が勤めていた自治体の期末勤勉手当支給の基準日は6月1日と12月1日です。自治体の条例に定められていますので確認しましょう。

ただし、自治体によっては基準日前1月以内に退職した人も同様にもらえる場合もあるようです。(退職時期5月や11月でももらえる)

なので、所属する自治体へ確認しておきましょう。人事課給与担当に匿名で電話するのも選択です。

6月末日まで在籍していると、6月支給分の期末勤勉手当から社会保険料が控除されるので注意!5月後半なら控除されない。

11月だと在籍7ヶ月分の退職手当はもらえないため、おすすめは5月末となります。

引き継ぎを終わらせ有給休暇をフル消化

地方公共団体の公務員なら、有給の付与日は、各自治体ごとにある条例で「年ごと」か「年度ごと」に定められていて、1月1日や4月1日に20日与えられることになっています。

基本的には40日まで貯めれるので、使い切ることを忘れないようにしましょう。

1月1日に有給休暇が支給されるなら、3月末までに使い切るためには、2月後半には引き継ぎを終えておく必要がありますね。

退職しようと考えている1ヶ月前には引き継ぎを終了することで、20日ほどまとめて休めます。

手当を損しない3月末最終出勤5月末退職

上記の3つをまとめると、以下のとおりです。

  • 退職手当   →3月以降できるだけ早期の退職
  • 期末勤勉手当 →6月1日前後か12月1日前後
  • 年次有給休暇 →最終出勤からまとめてフル消化

これらを総合すると、3月31日に最終出勤し、年次有給休暇を全て消化して5月末に退職すること「損をしない」選択となります。

退職を早めに伝えて人事に交渉することで、4月から幽霊社員として、名前だけ在籍して出勤しないことも可能です。

この場合は、転職先には6月入社を前提に選考を進めることになります。

ただし、退職日と入社日に間が空いてしまうと、保険の切り替えが必要になります。

個人的におすすめの公務員の退職時期

ここでは、個人的におすすめの退職時期を紹介します。

・年度末の退職
・12月末の退職

おすすめの退職時期

年度末の退職

1つ目は、2月後半に引き継ぎを終わらせ、3月末まで有給消化する年度末退職

・年度末によるスムーズな引き継ぎで退職
・有給休暇を3月いっぱいとれる

年度末退職のメリット
・直後の6月にボーナスをもらえない可能性
・年度末が忙しくて休めない可能性

年度末退職のデメリット

スムーズな退職と有給休暇を消化できることがメリットでしょう!

ただし、転職先によっては、入社直後の6月にあるボーナスがもらえない可能性があります。

また、3月末は公務員は仕事が忙しくなるため、有給休暇を消化しきれない可能性があるので、計画的に業務を進めましょう!

12月末の退職

2つ目は、11月に引き継ぎを終わらせ、その後まとめて休暇をとる12月末退職

・周囲も業務に慣れ、退職による負担が減る
・12月のボーナスがもらえる
・公務員の年末はゆっくりしている

12月末退職のメリット
・退職金の勤続年数が切り捨て
・3ヶ月はあなたの業務を誰かが肩代わりする

12月末退職のデメリット

年度末まで残り3ヶ月なら、周囲の担当も仕事に慣れているため、多忙な部署でなければ、受け入れてくれるでしょう。

退職金が8ヶ月分は切り捨てになりますが、有給休暇も消化できるのと、ボーナスを確実にもらってから退職できる点がメリットです。

公務員が退職で意識するポイント

みなさんが退職する際に意識してほしいポイントは、

・円満退職のため、年度末近くに退職
・ボーナスをもらえないと大損する
・有給休暇で1ヶ月は丸々休むこと

これから転職活動を始める人は退職時期をよく考えてから、逆算してスタートするといいですよ。

あらかじめ、スケジュールを組んでから始めないと手当をもらい損ねてしまいます。

この記事も参考にしてください。

退職の申し出時期もチェック

私の県庁では、ルール上10日前に申し出れば、退職できることになっています。

職員は、退職しようとするときは、特別の事由がある場合を除き、退職しようとする日の10日前までに、退職願を提出しなければならない。

しかし、みなさんご存知の通り、人事異動の調整があります。3〜5月に退職するのであれば、1月末から2月頭くらいには、上司に伝えるようにしましょう。

転職先が確定した時点で、早めに上司に伝えることをおすすめします。

最後に(私の退職時期)

参考に、私の退職した時期についても書いておきます。

私は年度末に退職しました。

「周囲に迷惑をかけたくなかったこと」を一番の理由に年度末退職を選びました。

職場がそこそこ忙しかったので有給を全て使い切ることはむずかしかったです。

後悔したことは、転職先のボーナスが「直前の10月から3月までの勤務期間」で算定されるため、入社直後の6月のボーナスをもらえなかったことです。

とはいえ、入社先のボーナスまで考慮して、転職時期を決めるのはムリでした……。

これから退職と転職を経験する方に伝えたいこと。それは、

・円満退職と手当を損しない退職、バランスが大事
・退職時期を決めて、計画して転職活動する

人との関係もお金もどっちも大事です。

どっちを取るかはあなたの判断ですが、ちょうどいいタイミングを見つけることをおすすめします。

また、転職活動する前に、ある程度退職の時期を決めて計画を立てましょう。

キリのいい退職時期でないと今の職場の上司や人事が納得してくれるか不安になることもあるでしょう。

年次有給休暇の使用時期を選ぶ権利あるとはいえ、上司に引き留められたり、有給をフル消化して退職するのを渋られる可能性があることも、念頭に置いておいた方がいいかもしれません。

何が言いたいかというと、計画を立てても予定通りいかないこともありますが、無計画な転職活動は危険です。

円満退職を優先しつつ、転職活動をすすめましょう!

では、また。

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