地方公務員の30歳の給料はいくら?民間と年収を比較してみた。

公務員から転職

30歳の公務員って年収どれくらいもらえるの?

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こんにちは、元公務員のみに丸です。

これから公務員になろうか考えている方、すでに公務員の方。

上記のように、30歳になった時の年収を知りたいと考えていませんか。

今回は“30歳公務員の年収”について解説したいと思います。

この記事を書いている私の自己紹介をすると、都道府県庁に入庁後、国家公務員として霞ヶ関へ出向し、大手民間に転職した経験があります。

私自身や同期の給与、国が調査している給与実態調査等をベースに解説しているので、是非参考にしていただければ幸いです。

早速ですが、この記事の結論を先に書いておきます!

Q1.地方公務員の30歳の年収は?
→A1.全体で約475万円
Q2.民間企業全体の年収と比較すると?
→A2.公務員の方が50万円以上多い
Q3大手企業の年収と比較すると?
→A3.公務員の方が50万円以上少ない

順番に見ていきましょう!

30歳公務員の年収

まずは、30歳の国家公務員や都道府県庁、市役所、町村役場など地方公務員の規模別の年収を紹介していきます。

国家公務員の給料は人事院の「国家公務員給与等実態調査結果」で確認できます。

また、地方公務員の給料は総務省の「地方公務員給与の実態」で確認できます。

これらのデータから推計した30歳公務員(大卒)の年収を算出し、以下の表にまとめました。

公務員全体で見ると、30歳の平均年収は約475万円でした。

ちなみに、表のとおり私の退職前の年収(29歳)は505万円でした。

都道府県の平均年収を見ると、ほとんど算出結果と同じと言えます。

同期の年収を聞いても、都道府県庁職員は30歳で大体年収500万円前後という結果でした。

国交省の知り合い何人かに聞いてみたところ、多忙な部署が多かったようで、年収550万円前後という結果が得られました。

おおむね、実際の職員の年収と年収表が合っていると思います。

民間の年収と比べると?

次に、公務員の給料は民間と比べると高いのか低いのかについて。

結論を言うと、民間全体と比べると公務員の方が年収は高いけれど、大手企業と比べると民間の方が年収は高くなります。

つまり、

大手企業の平均>公務員>民間企業の平均

民間の30歳から34歳の平均年収は、民間給与実態統計調査結果(令和2年分)によると約400万円という結果でした。

つまり、民間企業と比べて地方公務員の方が約70万円年収が高いという計算になります。

大手と比べると公務員の年収は低い

一方で、比較対象を大企業に絞ると、平均年収が逆転します。

民間給与実態統計調査結果の中で、従業員数5000人超えの大企業に絞って平均年収を算出すると約500万円となりました。

男女の内訳で見ると、男性の平均年収が約580万円、女性の平均年収が約340万円という結果になっています。

つまり、高い事務処理能力を持っている方であれば、年収500万円から580万円は十分現実的な数字と言えるでしょう。

大企業の方が公務員の年収より平均して50万円は上回る計算になります。

実際のところ、20代後半で600万円以上もらえる会社は少なくありません。

私が転職を悩んでいた時期に、大学の同期に年収を聞くと年収800万円〜1000万円稼いでいる友人も多く、敗北感が凄まじかったのを覚えています。

給料は残業や手当によって変動する

ここまで公務員や民間の平均年収を見てきましたが、実際にはあまり当てにできません。

1つ目の理由としては、残業時間や手当によって大きく額は変わるからです。

仮に毎月に残業手当5万円、家賃補助2万円、地域手当を3万円もらっていたら、年収にして120万円増えることになります。

2つ目の理由として、中小企業の方が昇格が早く、管理職になりやすい人事制度を採用している会社も多いからです。

全体で見ると、大手企業の数は1%もなく、残り99%が中小企業であるため、中小の平均年収で考えると年収は高くありません。

しかし、中小の方が若くして管理職につきやすく、高年収をもらうことができる業界や会社が多いことも知っておくといいでしょう。

今回紹介した平均年収は全ての方に当てはまっているわけではないので、あくまで参考程度にとどめていただければ幸いです。

年収500万円の生活

30歳前後で年収500万円の生活がどんな感じか気になる方もいると思うので、公務員時代の私の生活を紹介します。

年収500万円は決して高いとはいえませんが、全く安いわけでもなく、それなりに節制すればいい生活ができます。

まず、月々の手取り額が平均25万円でした。ここから次の費用を除くと、手元に残るのは10万円弱です。

家賃  :70,000円
光熱費 :5,000円
携帯代 :2,000円
通信費 :5,000円
食費  :50,000円

手元に残った10万円は、日用品や洋服などちょっとした買い物や飲み会(食費には含めていない)に使っていました。

これらの出費は気づかないうちにかなり使ってます。

そのため、毎月の貯金額は数万円程度でした。

ちなみに30歳の時のボーナス額の手取りはだいたい100万円(50万×2回)です。

ボーナスの月はちょっとした贅沢ができますね。

将来のことを考えて、貯金するのであればもう少し節約しなければいけません。

夫婦で公務員なら世帯年収1,000万円

公務員は職場内の結婚が多く、30歳にもなれば結婚している人がかなり増えます。

そうなると「2馬力」になるので、30代で世帯年収が1,000万円を超えてきます。

子どもがいても、二人で計画的にお金を使っていけば、都心部でも十分生活できると思います。

逆に言うと、都心部であれば共働きは必須だと実感しました。

さらに、公務員は福利厚生が充実しており、育休やパパ休をとることができます。

そのため、女性にとっては出産後の復帰がしやすい点もメリットと言えるでしょう。

少し、脱線しましたが公務員の2馬力はかなりおすすめですよ!

転職は年収を上げる方法の1つ

ここまで30歳公務員の年収や生活について紹介してきました。

いかがでしたでしょうか。

地方に住んでいれば、年収500万円は十分余裕のある生活ができるんじゃないかと思います。

一方で、正直なところ、都心部では物価が高く余裕のある生活はむずかしいと思いました。

公務員時代は意識して節約していましたね。

とはいえ、家賃などの大きい固定費を切り詰めるには限界があります。

もし、現職が公務員の方で年収の低さに悩んでいるなら、転職をおすすめします。

かく言う私も公務員から建設業界に転職して、公務員より年収が100万円以上アップしました。

そして、毎年の年収の上がり幅も公務員の比じゃないです。(3年ほどで200万は変わる)

今の会社は決してブラック企業ではなく、残業代で背伸びしているわけでもありません。

なんなら、かなりホワイト企業で十分休みももらえますし、定時で帰っている日も多いです。

さらに言えば、公務員時代より社宅や住宅手当も充実しています。

自慢がしたいわけではなくて、言いたいのは「公務員は安定していて福利厚生が優秀」といっても大手企業には負けてしまうということです。

公務員は未経験扱いとされて年収が下がるという意見もありますが、業界や職種を選べば年収アップは十分可能です。

公務員を経験して、もっと高年収を望んでいたり、仕事をバリバリしたいと考えているのであれば、民間への転職は本当にチャンスだと思いますよ。

このブログでは、公務員からの民間転職について情報発信しています!

何から初めて良いかわからない人は次の記事をおすすめします。

また、転職活動には転職エージェントの利用がおすすめです。

次の記事で公務員でも相手にしてくれる転職エージェントをまとめていますので、あわせてご覧ください。

転職活動自体は公務員を辞める必要もなく、リスクなしで始められるのでとりあえず挑戦してみるといいですよ。

まとめ

以下に、今回の記事についてまとめました。

・地方公務員の年収は30歳で約475万円
・民間企業より公務員の方が年収約50万円多い
・大企業より公務員の方が年収約50万円少ない
・都心部では公務員は余裕のある生活は難しい
・大手転職なら今の環境を変えずに年収アップ

この記事のまとめ

生活していく上で、年収は切っても切り離せない要素です。

しかも30代は、結婚や出産、マイホーム購入など大きな出費がある時期です。

こうした、人生の一大イベントのために貯金していくには、年収を上げて収入を増やすか、支出を減らすかしかありません。

公務員にとっては、転職か節約、資産運用くらいしか選択肢がないんですよね。

今できることをやってみましょう!

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