【元公務員の体験談】実際転職してよかった?公務員から民間転職

公務員から転職

公務員から民間へ転職した時のことを教えて!

こんにちは!元技術系公務員のみに丸です。

最近では仕事への価値観も変わってきて、公務員から民間へ転職することも珍しくないんじゃないでしょうか。

かくいう私も、20代後半で公務員を退職し民間企業へ転職しました。

職歴を簡単に言いますと、県庁に入庁後、国家公務員の出向を経て、民間へ転職しています。

この記事では、私が転職に至った経緯公務員の転職について、自分の経験をもとに書いています。

・私が公務員から民間へ転職した理由
・公務員からの転職を全員にはおすすめしない
・民間への転職が向いている人の特徴
・公務員からの転職はむずかしいのか
・公務員から民間への転職を成功させるコツ

この記事を読んでわかること

現役公務員の方々に、「こんな考え方もあるんだ」と参考にしてもらえればと思います。

私が公務員から民間へ転職した理由

私の公務員生活は、職場でも大きな悩みは抱えておらず、法令や基準を読みながら業務に取り組む勉強の日々でした。

様々な仕事を任され、それなりに毎日充実していたと思います。

では、どうして転職を考えるようになったのか。

主な理由は以下の3つです。

・一つの分野の専門性を高めたかった
・現場で成果が見れる仕事に就きたかった
・もっと給料を貰えるはずと思った

一つの分野の専門性を高めたかった

私のこれまでの配属先の話を少しします。

入庁後すぐ現場の事務所に配属され、その後本庁へ異動し、霞ヶ関の省庁へ出向しました。

市街地整備に関する仕事がしたいと思っていた中で、おおむね関連する業務に携わることができていたんじゃないかなと思います。

ただ、仕事内容に不満があったわけではありませんが、異動があるたびに畑違いの部署に飛ばされているという感覚でした。

ほとんどの部署を1,2年で異動したため、仕事を覚えてきた頃に新しい職場へ移り、1から勉強し直すというサイクルが当たり前でした。

そんな中で、これまではぼんやりと街づくりに携わりたいと思って仕事をしていましたが、1つの分野でスキルを身につけたいという思いが強くなりました。

現場で成果が見れる仕事に就きたかった

また、出向先の省庁の仕事は、現場を強くイメージできないとむずかしい仕事も多いうえに、コロナ禍もあって机上で淡々と業務をこなすことが多かったです。

基本的には地方分権で自治体に権限が下りているので、法律と言ってもかなりメタというか…規模の大きい事業の承認や同意といった上層の仕事内容でした。

たまに、相談でくる事業も全て紙やデータでの話で、なかなか現場に行く機会はありません。

現場から遠い職場で働くことで、「現場での仕事が一番成果が見えてやりがいがあった」と気づきはじめました。

ちょうどその頃、私の友人の何人かが転職していたので、話を聞くうちに「自分も行動してみよう」と思うようになったのです。

幸いにも、転職活動をしてみると、事務所時代に得たスキルや法律を読み込んできた経験が高く評価され、内定をもらうことができました。

現場から政策まで幅広い職場で働いてきたことを、面接でプラスに伝えられたんだと思います。

もっと給料を貰えるはずと思った

これまで、大きな事業や調査で、大手コンサル業者など多くの委託業者と何度も関わってきました。

委託する側なので、私は成果品を作らせたり、指導や調整、承認したりと上から話さざるを得ない立場でした。

とはいっても、担当する民間企業の方々は私より何百万と多く稼いでいる状況に少し違和感を感じました。

「なんで同じ事業を協力しながら進めているのに給料に差が出るんだろう?」

そして、「転職するなら数字を追求したいし、年収もアップさせたいな〜」となんとなく思うようになりました。

そして、業界研究するうちに、人手が足りていない業界や全体的に伸びている業界など給与の水準がそもそも高い業界があることがわかったんです。

転職活動を始めた頃は、中々自分の市場価値がわからず苦戦したんですが、何社か同時に内定をもらった時に想像以上の年収まで交渉することができました。

自分の市場価値がもっと高い位置にある可能性に気づけたのは、私を動かす大きなきっかけでした。

公務員からの転職は全員にはおすすめしない

公務員の世界で通用する能力と民間で必要な能力は違います。

また、一旦公務員を辞めてまた戻ってくるためには、また試験を受け直さないといけません。

だから、公務員の安定した身分を辞める覚悟が必要です。

公務員は長年在籍することで、退職金が多く貰えるため、長くコツコツ続けることで恩恵を得られます。

「公務員は安定だからな〜」という考え方だと、辞める決断はむずかしいでしょう。

公務員として働くメリットは、

・社会的に安定している
・地方公務員なら定時で帰れる
・福利厚生が充実している
・淡々と仕事すればクビにならない
・さまざまな仕事に携わる

があげられるかと思います。

こういったメリットを求めて公務員に就職した人にとって、公務員を辞めるのはデメリットに感じるでしょう。

むしろ転職するのはもったいないと思われるかもしれません。

そして、いざ転職しようと思っても周りにも引き止められることも多いでしょう。

でも、私が伝えたいことは、「公務員から転職するかどうかは、周りに左右されるものではなく、あくまで自分の価値観で決めるべき」ということです。

厳しいことを言うと、親が反対したからと言って、転職を断念してしまうくらいであれば、その程度の気持ちしかなかったんだと思った方がいいです。

「〜がしたいから、公務員を辞める!」とはっきり言えるくらい自分の考えに自信を持つことをおすすめします。

転職するかどうかを判断する基準は「公務員を辞めるデメリット」と「民間へ転職するメリット」を比べてみて、どちらが大きいかを天秤にかけるだけです。

私はそうして転職を決断しました。

「公務員を辞めることがもったいない?」と感じている方は、以下の記事で「公務員を辞めるデメリット」と「民間へ転職するメリット」をぜひチェックしてみてください。

公務員に向いてない人≒民間に向いている人

公務員からの転職を「全員にはおすすめしない」のですが、私は転職して叶えたいこと(先述した転職理由)を実現したので、転職してよかったと本当に思っています。

ここでは、どんな人が「公務員から民間へ転職」するべきかについて解説します。

・長い人生だからもっと仕事を楽しみたい
・もう少し、仕事が大変でも稼ぎたい
・利益を追求するような仕事をしたい
・1つの分野について仕事を極めたい
・仕事で頑張った分だけ評価されたい

民間への転職が向いている人

上記のように、仕事に対して貪欲な方は民間に向いています。

私の場合はどちらかというと上記に当てはまりました。

公務員として勤める限りなかなか手に入らない民間の魅力でもあります。

公務員を辞めることには勇気がいるかもしれませんが、自分の理想の働き方を実現したいなら、民間へ転職することをおすすめします。

つまり、

・能力や実績を活かして出世したい人
・仕事にやりがいや成長を感じたい人
・自分の裁量で仕事をこなしたい人

には転職をおすすめします。

こういった方は、その後のキャリアをしっかり考えられる人だと思うので、転職後もきっとうまくいくからです。

民間にも安定した職業はある

私は民間に向いているのに、ためらって行動できない人をたくさん見てきました。

「公務員は安定してるからな〜」の一言で断念してます。

公務員以外には安定した職業はないと思っていませんか?

民間に転職したら常にリストラを覚悟して働かないといけないわけじゃありませんよ!

大手の民間企業でも、たしかに会社の倒産リスクは0とは言えませんが、限りなく0に近い会社は多いです。

ある程度高収入で安定している会社も多くあり、福利厚生も充実している印象です。休みもしっかり取れます。

労働条件と福利厚生だけで見ると、公務員より高待遇な会社は山ほどあります。

先ほども言いましたが、仕事を前向きに捉えたくて転職を検討している人は行動したほうがいいですよ。

公務員から民間への転職はむずかしい?

よく、「公務員からの民間企業への転職はむずかしい」という記事を見かけます。

実際に、私もそういった記事をみて不安に思っていました。

しかし、公務員から民間企業へ転職することは簡単ではないですが十分可能です。

実際に転職活動してみないと、企業はどんなスキルを求めているのかなんてわかりません。

企業のことを調べてみて、平均年収や業務内容、経営方針がわかってようやく、少しずつ企業のことが気になってきます。

まずは、気になる子のことはよく知ってからじゃないと好きにもなれないし、アプローチもできないですよね!

とはいえ、将来活躍が見込める20代若手や、建築や土木などの技術職現職でマネジメント経験などの明確なスキルがある人でないと採用はもらいにくいのも事実です。

公務員はいろんな部署に異動することになるので、専門性を高めることがむずかしいです。

そのため、ある程度業務の知識を身につけた上で、転職の成功率が高い20代に転職活動を始めることがオススメです。

私もこのまま公務員を続けていると昇格のタイミングで畑違いの異動の可能性が高かったため、ある程度のスキルを積んだ時点で転職活動できたことが満足の得られる結果につながりました。

公務員から民間への転職を成功させるコツ

自分の経験や転職エージェントから教わったことなど転職活動でうまくいくコツを大きく3つに分けて紹介します。

詳細が気になる方はこちらもあわせて読んでみてください。

・これまでの経験を活かす
・ビジネス視点を持つ
・計画をしっかり立てる

それでは、転職を成功させるコツをそれぞれ見ていきましょう!

これまでの経験を活かす

公務員に限ったことではありませんが、「これまでの経験を活かす」ことが転職成功率をグッと高めると思います。

たとえば国家公務員の場合、「社会に貢献したい」という思いが強い人が多く、

・企業や自治体の課題を解決する
・社会を発展させる
・法律や政策を整備する

といったお仕事をされていることかと思います。

一緒に仕事をすることが多い、総合シンクタンクコンサルティングファームといった、政策の研究や調査をする会社への転職と相性がいいです。

高年収を狙える点でも、希望が叶いやすいといえます。

このように、公務員として経験してきたことを「棚卸し」して、その中から

・成果を挙げ、試行錯誤した経験
・自分が得意だと思うこと
・やりがいを感じた仕事

などを書き出してみましょう。

その経験をさらに掘り下げ、

・どのように目標・計画を立て
・どんな行動を起こし
・どんな工夫を凝らし
・どんな成果を挙げたか

を整理してみましょう。

会社の求める人材にあわせてこれらをアピールすることで、採用選考の突破率が高まります。

ビジネス視点を持つ

公務員は利益を追求をしないため、ビジネス経験がないという点で、企業からの評価が低い傾向があります。

志望企業で成果を意識できる人材であることをアピールするためにも、これまでの実績を数字で伝えたり、業務を改善してきた経験を伝えることで、志望先の企業にもいい評価を狙うことができます。

書類選考の時には、具体的にどんな実績があったか数字も入れて書くことが重要です。

計画をしっかり立てる

特段理由がなければ、転職活動と仕事を両立しながら進めていくことをオススメします。

なぜなら、辞めてしまうと精神的にも金銭的にも余裕がなくなってくるから

可能な限り仕事を続けながら転職活動した方が、余裕ができてうまくいきますよ。

公務員の場合は、年度末ごろの退職に向けて転職活動することで、円満退職できるでしょう。

そのためには、「秋頃に転職活動を始めればいいな」と逆算しながら、情報収集する必要があります。

いきなり、企業に申し込むのではなく、計画を立てつつ情報収集していきましょう。

こちらの記事で、転職活動の全体のスケジュールを把握することができますよ。

最後に

今回は、私が公務員から民間企業へ転職した体験について紹介しました。

公務員を辞めたい人の全員が私のようなタイプの公務員というわけではないでしょう。

中には、「仕事がうまくいかない」「公務員が合わない」という方もいらっしゃるかと思います。

以下の記事も参考にしてみてください。

また、実際に転職して感じたのは、公務員が民間へ転職する際に、全て1人で進めていくことは非効率ということです。

情報収集に時間がかかることはもちろんですが、公務員からの転職は特殊な面も多いので、1人で悩んで詰んでしまうことがないようにすべきです。

公務員は転職エージェントの活用が必須

私も転職活動の際は何社も登録しましたが、転職エージェントへの登録は必須です。

転職エージェントは紹介する企業のことを熟知しているので、書類選考や面接の対策でも多くの情報を効率よく得ることができます。

その他、基本は無料で下のようなサポートを受けることができます。

・求人情報の紹介や講習会
・職務経歴書、履歴書の添削
・面接練習やフィードバック
・面接のアポイントなど細かい調整
・内定後の条件交渉

転職エージェントでできること

面談を通じてこれまでのキャリアや、自分がどのような道に進みたいのかが整理できます。

自分では切り出しにくい年収の交渉などもしてくれるので活用しない手はありません。

私が転職活動で登録した中で、おすすめのエージェントはこちら。

・求人数No.1と無料セミナーなどの支援が多い
リクルートエージェント
・満足度NO.1 で総合的に使いやすい
doda
・20代や未経験業界への転職を目指すなら
マイナビエージェント
・ハイクラス転職に強い大手サービスなら
JAC Recruitment

全て無料で登録できますので1人で悩んでしまっている方は活用しながら、転職活動を進めてみましょう。

自分に合うエージェントを探すために、複数社のエージェントの担当と面談してみるとサービスの違いがわかりますよ。

まずは2、3社ほど登録してみるのがおすすめ。

最後に、公務員におすすめの上記4社を紹介しておきますね!

リクルートエージェント


・アプリやマイページが便利
・サポート対応が早くて手厚い
・企業は幅広く、全国を網羅している

リクルートエージェントは転職支援実績と求人数がNo.1です。
公開求人数も非公開求人数も10万を超えています。とにかく圧倒的な求人数なので登録しておくといいでしょう。

また、大手なだけあって、面接対策もしっかりしていますよ。

詳しくはこちら。
リクルートエージェント

doda

・キャリアアドバイザーのサポートが手厚い
・自分の給与相場がわかる(年収査定診断)
・大手から中小企業・ベンチャー企業まで幅広い

dodaエージェントの大きな特徴は、求人数が多く、総合的に幅広く揃っていることです。

また、リクルートエージェントとは非公開求人があまり被ることなく、どちらもよく活用しました。

エージェントは、求職者の職域で担当が分けられているため、これまでの傾向や対策を情報共有してくれます。

転職経験がなかった私にとっては、相談によくのってくれたので本当に頼りになりました。

詳しくはこちら。
doda

マイナビエージェント

・20代~30代、第二新卒の転職に強い
・関東、関西、東海の主要エリアの求人を網羅
・ベンチャーから大手企業の非公開案件が多数

マイナビエージェントのいいところは第二新卒や若手など20代の求人に対して特化しているところです。

若手特化の転職エージェントの中では、圧倒的な求人数になります。

また、20代に信頼されているエージェントNo.1(HPより)です。

未経験業界への転職活動を検討しているなら、まずはマイナビエージェントに登録することをおすすめします。

もちろん無料なので活用してみてください。

マイナビエージェント

JAC Recruitment

・ハイキャリア転職に強い大手エージェント
・担当と企業との関係が強く企業情報が圧倒的
・半分以上が質の高い非公開求人

JAC Recruitmentは20代後半から40代にも対応しておりハイクラスの転職におすすめです。

私は現在、JAC Recruitmentを通して内定をもらった会社に勤めているのですが、入社までサポートが充実していてすごく頼りになりました。

JAC Recruitmentは上記の2社と比べると名前を聞いたことがない方もいるかと思いますが、しっかりと歴史もある大手です。(1988年設立、東証1部上場)

ハイキャリアの案件がとにかく多く、リクルートエージェントやdodaといった他の大手総合エージェントでは紹介してもらえなかった案件も紹介してくれます。

ただし、現時点でそれなりのキャリアを要求される(具体的には年収500万円以上が目安)案件が多いため、登録時点で審査があります。

公務員で年収をあげたいと考えている方や管理職の方にはおすすめの転職エージェントですよ。

詳しくはこちら。
JAC Recruitment

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