【公務員の退職】円満退職できない?スムーズに辞める7つのポイント

公務員から転職

公務員を円満に辞める方法を教えて!

円満退社した方がいいのはなんで?
人間関係にトラブルがあって、円満退社できるか不安。
公務員をスムーズに辞めるにはどうすればいいの?

こんにちは、みに丸です。
内定が決まって、転職活動を終えたいところですが、転職先が決まればすぐに退職の手続きをしなくてはいけません。

退職について上記のような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
今回は”公務員が円満に退職する方法”について解説します。

退職するときには、「円満退社」や「円満退職」という言葉がよく使われますが、一般的に「円満退職」は、以下のことをクリアした退職をいう場合が多いです。

・会社も自分も納得して退職できた
・もめごとがなく、ケンカ別れではなく辞めた
・引継ぎをきちんとして退社できた
・しっかり周囲に挨拶して退職した
・退職後でも気兼ねなく会社に連絡できる

では、上記を満たすような、もめごとなく気持ちよく公務員を辞めるにはどうすればいいのでしょうか?

この記事では、

・円満退職すべき理由
・円満退職にこだわらなくていい
・公務員を円満に退職するためのポイント

を解説していきます。

元公務員である私が、退職の時に経験したことも踏まえて解説していきますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。

転職時に円満退職をした方がいい理由とは?

もし可能であるのなら、転職する際はやはり円満退社が理想的です。

それは気持ちの問題だけでなく、後々の関わりで自分がやりやすくなるからです。

ここでは、なるべく円満退社をすべき理由について紹介します。

・退職後も会社に連絡する可能性がある
・転職先に前職の職員の共有する知人がいる

退職後も会社に連絡する可能性がある

辞めた会社とは関わりたくない……。

と、誰もが思うものですが、意外と退職後にも、勤めていた職場に連絡を取らなければならない場合があったりします。

未経験の業界職種への転職をのぞけば、これまで職場で関わりをもってきた業界へ転職する方が多いと思います。

業界が引き続き同じだと、関係性が続く可能性が高いため、できる限り円満に退職する方がよいでしょう。

自治体から転職する場合、これまで担当していた窓口に問い合わせしたり、政策や事業の情報について、教えてもらう必要が出てくることもあるかもしれません。

(土木職や建築職の方なら、今後の事業で関わってくる案件や補助金などでお世話になるかも)

そんなときに、トラブルを起こして公務員を退職してしまうと、再度連絡しづらくなるでしょう。

この先に、前職と一切かかわりを持たないつもりだとしても、万が一のことも考えて、可能なかぎり円満退社しておいたほうが何かと便利です。

転職先に前職の職員と共通の知人がいる

世間は狭いもので、前職の職員と共通の知人がいるかもしれません。

仮に、退職でトラブルになったとすると、タチの悪い上司や先輩がいた場合に、あなたの悪口を現職の人に吹き込まれないとも限りません。

これまで職場で関わってきた同僚や先輩の友人が同じ会社に勤めていることも十分にありえます。

社内にいるときは身内であっても、退職してしまえば他人です。
弱みをにぎられないという意味でも、できるだけ円満退職を目指すようにしましょう。

特に、行政と関係をもたない会社に転職するとしても大手企業には注意が必要です!

まったく仕事で関係しない会社や地元を離れて転職するのであれば、前職の人たちは、二度と関わらないでしょう。

しかし、公務員は地元の国立大学や有名私大卒業の人は多いです。

大手企業へ転職する場合、前職で関わってきた人と共通の知り合いがいる可能性は高くなります。

転職先の情報を多くの人には言わないようにすることをおすすめします。

円満退職にこだわり過ぎる必要はない

ここまでお話ししたとおり、転職する時は、できるだけ円満に退社できることが理想ではありますが、

なんとしても円満退職しないと……。

と、円満退職にこだわり過ぎる必要はありません。

円満退社にこだわることで、あなたに不利益が生じるのであれば、それは本末転倒になってしまいます。

退職をうしろめたく感じなくていい

退職するときには、なんとなく「うしろめたい」と感じてしまうこともありますよね。

退職にうしろめたさを感じるのは、

・これまで仕事で学んできたスキルや経験を恩返しできない
・誰かに辞めた仕事のしわ寄せがいってしまう
・今までお世話になったのに、最後まで勤められなくて申し訳ない

上記のような思いがあるからなのかもしれません。

ですが、そんなことを気に病む必要は全くありません。

公務員も民間企業もそうですが、会社は想像以上にドライです。

会社は欠員が生じたら補てんしますし、ひとりくらい欠けたとしても、仕事は回ります。

そして、あなたがひとり後ろめたく感じていても、誰も得することはありません。

例えば、会社を辞めることに「うしろめたさ」を感じるあまり、円満退社にこだわって、最後まで奉仕する必要はないのです。

有給休暇だって我慢せずに、消化しきる権利はあります。

円満退職できない2つの状況

こちらがいくら譲歩しても、会社が円満退社を阻むこともあります。

以下のケースに当てはまる場合は、「円満」であることを望むよりも、とりあえず「早く辞める」ことを優先するべきです。

多少は強引だったとしても、逃げ出した方が得策といえるでしょう。

激務でいつまでも辞めさせてくれない場合

退職希望を申し出ても、激務な職場だと上司から引き止めが強くて辞めさせてもらえない場合があります。

特に、公務員は終身雇用が根付いているため、転職や退職することに理解がない上司が多いです。

「年度末まで欠員が出てしまうのに退職するの?」
「退職を考え直した方がいい。」
「こんなに忙しい時期に、他の職員の迷惑を考えないの?」

こういうことを言って、いつまでも引っ張ろうとする場合もあります。

気弱な人なら、

最後だから、できる限りのことをするしかないかな……。

このように思ってしまいがちですが、ダラダラと退職日が延ばされてしまいますよ。

転職先の入社日までに退職できなければ、転職先の会社に迷惑がかかってしまいます。

悠長なことは言っていられませんので、円満退社を考える必要はないでしょう。

退職を伝えると嫌がらせされた

退職する意思を伝えたあとに、嫌がらせとしか思えない行動をしてくる先輩や上司もいます。

退職日までに有給休暇を消化しようとしても、

「業務が回らないから、勝手に休まれては困る」
「辞めるまでに○○の業務を終わらせて」

など、到底終わりそうにないような業務を要求してくることもあるでしょう。

どうせ辞めるなら、こき使ってやろうと考える意地悪な上司も、実際にはいるものです。

そんな職場に、つきあってあげる必要はありません。

 

以上のように、円満退社できない状況に共通していえることは、

職場が「円満退社」を考えていないということです。

このような意図を感じたら、円満退社よりも「早く辞める」ことを優先してかまいません。

円満退職にこだわらなくてもいいのです。

どうしようもないときは「退職代行」も手段の1つ

基本的には、責任をもって退職の手続きを進めるべきですが、

・上司や職場がブラックで、まともなやり取りができない
・心身がまずいので、どうしてもすぐに退職したい
・辞めさせてもらえなくて、転職先に迷惑がかかるかもしれない

上記のように、本当に辛くてどうしようもないというケースであれば、退職代行サービスを利用するというのもひとつの方法です。

会社への連絡などを代行してくれるので、直接話をする必要もなく、いちども会社へ行くことなく退職を完了させることができます。

公務員を退職する時に、そんな大事になることは、なかなかないとは思いますが……。
どこの会社にも変な人はいますからね。

現に、利用して辞めた人もいます。

退職代行サービスについて紹介している記事はこちら。

公務員を円満退職するための7つのポイント

ここでは、会社を円満に退職しようと考えたときに、押さえておきたい7つのポイントについて解説します。

・退職の流れを事前に把握しておく
・退職を切り出すタイミングが重要
・最初の退職交渉は課長に伝えてOK
・退職願は所属長への相談後に指示がある
・退職理由は納得できる前向きなものを選ぶ
・引き継ぎを計画的におこなう
・退職日当日は周囲へ挨拶

退職の流れを事前に把握しておく

あらかじめ、退職する流れのイメージをつけておけば、大きく失敗するようなことはありません。

以下の記事で、「公務員の退職の流れ」についてまとめています。

退職のイメージがついていないならチェックしておきましょう!

退職を切り出すタイミングが重要

転職先の入社日が決まっていれば、おのずと退職時期は決まってくるものです。

ただし、公務員の規則で2週間前までに退職を申し出ればいいと決まっていたとしても、こちらが退職の意思を伝える際に、一方的に退職日を指定するというやり方はおすすめできません。

最低でも2ヶ月前くらい、余裕があれば3ヶ月くらい前には申し出たいものです。

また、繁忙期や年度の前半に退職することは、可能なかぎり避けましょう。

忙しい時期に辞められたら、
「なんでわざわざ忙しい時期に辞めるんだよ!」

誰でもこんなふうに思いますから、無用なトラブルの原因になりかねません。

また、公務員の場合は年度始まりで1年間業務に従事することを前提に、職員を配置していますので、5月や6月の年度の前半に退職すると、欠員がほぼ1年間出ることになってしまいます。

職員が急にいなくなると、周囲が大変な気持ちになるのは容易に想像できるのではないでしょうか。

そのため、円満退職でベストな退職時期は年度末といえます。

そして、上司へのベストな報告タイミングとしては、転職先が決まっていれば、人事が異動について動き出す11月ごろの定期申告の時期をおすすめします。

手当で損しないように公務員を退職する方法はこちら!

最初の退職交渉は課長に伝えてOK

退職の意思は課長に報告しましょう。

私は、定期申告の課長と面談するタイミングで、退職の意志を伝えました。

しかしながら、直属の上司に直接伝わらないのは失礼なので、退職が決定した後すぐに直属の上司にも報告しました。

直属の上司には、課長との面談後、退職を承認された時点で伝えるといいでしょう。

課長からOKをもらっていれば、直属の上司から強く引き止めにあうこともありません。

できるだけ穏便に円満退職するためにも、課長に伝えることをおすすめします。

ただし、上司以外の先輩や同僚に退職について話すことは絶対避けましょう。

○○さん退職するんだって。

上司であれば、必要以上に口外されることはないですが、周囲の職員に話すと、すぐに広まります。

退職する意向が間接的に上司の耳に入ってしまうのは、トラブルを招く原因になりかねません。

辞めると決めたなら、まずは所属長それから直属の上司に退職の意思を伝えましょう。

退職願は所属長への相談後に指示がある

自分がもう退職を決めたからといって、上司と退職の話をする際に、退職願を書いて持っていく必要はありません。

・話の前に退職願・退職届を突き付けるのは印象が良くないから
・提出書類のフォーマットが決まっていて担当から指示があるから

まずは退職の意志を伝えて、お互い退職合意に至ってから、退職に必要な書類を提出するタイミングを聞くようにしましょう。

「担当からまた連絡します」と、指示を待てばいいケースが多いです。

退職理由は納得できる前向きなものを選ぶ

退職する際には、本音を言う必要はありません。

不満や本音など、マイナスなことを伝えたところで、誰も得することはないです。

おすすめは、転職先へ内定をもらった時に面接で伝える「転職理由」がそのまま使えるでしょう。

「○○の仕事にチャレンジしてみたいと思うようになりました」

というような、比較的前向きで会社側も納得できる無難な理由にしておくことをおすすめします。

本音は仕事と関係ない友人にグチるのがいいね。

引き留められた場合はどうする?

退職する意向を伝えた際に、上司から引き留められることもあるかもしれません。

引き留めにあった場合でも、保留するような返答は避けたほうがよいです。

その場で、退職の意志が固いこと伝えましょう。

また、意志が固いことを伝えるためにも、「思います」「退職したいです」と言った表現をしないよう気をつけましょう。

引き継ぎを計画的におこなう

後任への確実な引継ぎは、周囲への被害を最小限に止めることができます。

充てられる期間から逆算して、計画的に業務を引き継いでいく準備が必要です。

早い段階で、引き継ぎ書を事前にまとめておきましょう。

自分が辞めることで、周囲がなるべく困らないように、社会人としてのマナーを最後まで心がけることが大切です。

退職日当日は周囲へ挨拶

退職辞令を受け取ってから、最後にお世話になった方々へ挨拶をしましょう。

場合によっては、課内の職員に向けてスピーチをする必要があります。
挨拶する予定であれば、挨拶内容は事前に考えておくことをおすすめします。

退職日当日の挨拶で心がけるポイントとしては、

・無難かつ簡潔に(1,2分)挨拶する
・会社や人間関係など、批判的な内容は話さない
・最後に、感謝の意を伝えて締める

上記のようなことを意識しながら、ハキハキとゆっくり話すことです。

箇条書きで要点をメモしておくと、緊張してもスムーズに話せるでしょう。

退職当日に渡す菓子折りは、必要ではありません。

ただ、お菓子を渡すタイミングで感謝を伝えるきっかけになりますし、好印象で最後を締めることができます。

お菓子は常温で保存できる、クッキーや飴など用意するのが一般的です。

なるべく賞味期限が長く、個別包装の数が多いものを選ぶことをおすすめします。

まとめ

今回は、公務員の円満退職について解説しました。

円満に退職するには、計画的に動くことが大切です。

直前になってから退職を伝えて、バタバタすることのないように動いていただければと思います。

・退職の流れを事前に把握しておく
・退職を切り出すタイミングが重要
・最初の退職交渉は課長に伝えてOK
・退職願は所属長への相談後に指示がある
・退職理由は納得できる前向きなものを選ぶ
・引き継ぎを計画的におこなう
・退職日当日は周囲へ挨拶

ある程度、準備して退職に臨んでくださいね。

では、また!

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