
公務員が民間へ転職する時の志望動機の書き方について教えて!
こんにちは、みに丸です。
今回は「志望動機の作り方(公務員から民間転職編)」を解説します。
この記事では、
・志望動機で書いてはいけないNG内容
・志望動機の書き方や参考例
を解説します。
私は県庁・国家公務員を経て、民間企業に転職した経験があります。
これまでの転職活動でのノウハウをはじめ、転職エージェントやハローワーク、書籍を通して学んできたことをわかりやすく解説にしていきます。
これから転職理由や志望動機を考える上で、参考になると思いますので、最後まで読んでいただけると幸いです。
それでは、本題に入ります!
志望動機の考え方
まず、志望動機とは「志望企業に入社したい理由」です。
すぐに、志望動機を書きたいところですが、転職活動では就活と違い、その前にやることが一つ増えます。
上図のように、「志望動機」を書き始める前に「転職理由」を考えましょう。
2. 「志望動機」複数ある会社の中でその会社を選ぶ理由
転職理由と志望動機を使って、志望企業を1つの会社に絞るイメージをしてみてください。
転職理由→志望動機に一貫性を持たせることが重要です。
企業は長く働いてくれるかを見ているので、「公務員を辞めてまでこの会社に行きたい」と採用担当を納得させるだけの志望動機が必要になります。
それでは、ステップごとに見て行きましょう。
1. 別の会社へ転職する理由を考える
まずは転職理由(=今の官公庁を辞めて転職しようと思った理由)を考えましょう。
ここでは、重要な4ステップをご紹介します。
1. 転職のきっかけを言葉にする
2. 悩みや問題の正当性を確かめる
3. 行動を起こした上で、駄目だったことを伝える
4. 転職することで悩みを解決できる
まずは、自分が転職を考えたきっかけ(要因)について整理します。
そして、その要因が「自分では解決できないか」「異動や上司に相談することによって解決できないか」は事前に確かめておきましょう。
現在の職場では解決できず、「転職によって自分の悩みを解決できる」と、言えないと面接官に、「それって転職する必要ある?」と返されてしまいますからね。
転職理由の例をのせておきます。
この例のポイントは3つあります。
・転職先で公務員の経験を活かすことができる
・転職したい業界や企業をある程度絞り込める理由にする
この後解説する志望動機で1社に絞り込むのですが、業界や会社の規模をある程度絞り込むことを意識しながら転職理由をつくることをおすすめします。
転職理由について詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください!
2. なぜ多くの会社の中からこの会社を選ぶのか
次に、志望動機(=なぜこの会社を選ぶのか)について、解説します。
転職理由である程度、転職の方向性を伝えているので、志望動機では「複数ある業界・会社の中でなぜこの会社を選ぶのか」という理由を説明します。
企業を志望する理由には、下のような要素があげられます。
・業界や会社
・経営方針や社風
・働き方や勤務地
・年収や待遇
ここで注意しておきたいのは、働き方や年収、待遇を志望理由としてメインに持ってくるのは、あまりいい印象を与えません。
「制度面を見ているだけで、仕事には意欲がないのか?」と思われるからです。
本音と建前はうまく使い分けましょう!
採用担当を納得させる理由の作り方としては、上の要素の中から3つほどうまく組み合わせることです。
例えば、
・そのためには、○○業界で働く必要がある
・大手企業はルールが確立されていて、私に合っている
・数ある大手の中でも、御社は○○の取組をやっていて魅力的
・また、御社の経営方針である○○が私の考える働き方に一致している
このように広い範囲から徐々に絞っていき、最終的には1つの会社に絞る事ができれば、合理的で説得力がある志望動機ができるわけです。
ここで、他にも別の会社が想定されると面接官に「じゃあ、A社に志望すればいいんじゃない?なんでうちなの?」と聞かれてしまいます。
そのため、「A社と比較して、○○の点が魅力的なので御社を志望しました」と別の視点でも理由を用意しておくことで、面接官を納得させることができるでしょう。
例をのせておきます。
志望動機を考える3つのポイント
志望動機は選考書類として書面でも書く必要がありますし、面接でも必ず聞かれます。
しっかりと、深掘りして1社に絞り込めるように整理しておくことが大切だとお伝えしました。
ここでは、3つのポイントを紹介します。
・自分の経験やスキルも取り入れて自己PR
・提出方法によって文章量を変える
「転職理由」と「企業の魅力」が一致する
志望動機というと、志望企業の仕事内容、商品・サービス、業績、経営方針や社風など、魅力に感じたことを伝えればいいと考える人も多いのですが、それだけでは「志望動機」として不十分です。
あなたが魅力に感じた点は、ほかの志望者も魅力に感じるかもしれない点であり、あなたの志望動機にはならないからです。
そのため、「自分の転職したい理由」と「志望企業の魅力」がマッチしていることを伝えることがポイントになります。

転職してどうしても叶えたいことがこの会社で実現できるから志望しました。
と、伝えるとただ会社の魅力を伝えるより、格段に説得力が増します。
あなたにしか作れないオリジナルの理由を作りましょう。
自分の経験やスキルも取り入れて自己PR
志望動機の中に、自分の経験やスキルを入れてアピールにつなげましょう。
「私なら御社でこれまでの○○経験を活かす事ができる」ということを、スキルや実績を根拠に伝えることで、他者と差をつけることができます。
採用側は会社の即戦力となる人材を求めています。
例えば、
と、自分の強みや経験をあわせてアピールしましょう。
提出方法によって文章量を変える
書面で伝える場合、志望動機は、履歴書や企業から指定された紙に書く必要があります。
また、面接では長々と話すと伝わりにくいため、簡潔に話す必要があります。
そのため、しっかり根拠を書いたものと、簡潔にまとめたものを用意して使い分けると良いでしょう。
面接の場合は、追質問で答えればいいため、長い志望動機を作る必要はありません。
質問をあらかじめ想定し、簡略化した志望動機を用意しておくことをおすすめします。
志望動機にNGな3つの内容
ここでは、採用担当者にマイナス印象を与えるNGな志望動機について解説します。
以下の3つ。
・転職理由と志望動機に一貫性がない
・給料など待遇面が充実しているといった動機
ネガティブな志望動機はNG
ネガティブな理由は自分の印象を下げてしまいます。
転職したいと思うくらいですから、今の職場に不満があることでしょう。
しかし、本音でそう思っていたとしても、うまくポジティブな理由として伝える必要があります。
例えば、
・公務員の仕事はやりがいを感じない
・仕事や人間関係に不満がある
といった例で、みていきましょう。
公務員の仕事にやりがいを感じない
実際に思っていたとしても、「やりがいがない」と伝えるべきではありません。
例えば、
「○○という自分がしたい仕事ができることに魅力を感じている」
「成果物を目に見えて実感できることに魅力的だ」
と伝えれば、プラスな印象を与えることができますよ。
職場や人間関係に不満がある
転職後も、不満や人間関係に問題が生じたら「この人はすぐに辞める」「人間性に問題があるのでは?」と思われてしまうので注意が必要です。
また、「解決するためにあなたは何をしたのか」を聞かれるでしょう。
異動することで解決できるかもしれないのに転職を希望していると、「他に理由があるんじゃないの?」と思われてしまいます。
「人間関係に不満があるから」では、志望動機にはなり得ません。
伝え方には注意が必要ですね。
転職理由と志望動機に一貫性がない
転職理由と志望動機に矛盾があると、「本音を隠しているのでは?」「条件だけで当社を選んだのでは?」と採用担当者は不信感を抱きます。
そのため、「前職で叶わなかったが、御社では実現できるので志望した」など、一貫したストーリーを持たせると良いでしょう。
また、悩みや問題に対して、自分が悪かったり、 解決するために行動を起こしていないと、「企業のせいにしている」と思われて、印象が良くありません。
転職理由と被りますが、「今いる環境でどのような努力をしたのか」「前職ではダメな理由」も併せて伝える必要があります。
さらに「不満が志望企業の配属先で解消できるのか」もしっかりチェックしておきましょう。
給料など待遇面が充実していることを動機にしてしまう
・休みが多いため
・福利厚生が充実しているため
・地元で働きたいため
・テレワークできるため
・公務員より待遇が良いため
もふさわしくありません。もちろん、転職先を選ぶうえで給料や休みなど条件面は大切でしょう。
しかし、そればかりを伝えてしまうと「仕事に対する意欲がない」と見なされ、「もっといい条件の企業があれば転職するんじゃないの?」と採用担当に思われてしまうからです。
志望動機は別に用意したうえで、「プライベートの時間を利用して自己研鑽を図りたい」「上がった年収分で資格の勉強に自己投資したい」など、伝える分には良いかもしれません。
より志望動機の精度を高めるために
今回は、公務員の転職にフォーカスした「志望動機の作り方」を解説していきました。
転職の面接において志望動機は必ず聞かれます。
再考を繰り返し、転職理由と一貫した志望動機を考えることができれば、公務員から転職できる可能性がグッと高まるでしょう。
しかし、自分では書けていると思っていても、うまく書けていないこともあります。
そこで、人に見てもらい、添削を受けることをおすすめします。
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