公務員の仕事にやりがいがない理由と対処法(魅力はやりがい以外)

公務員から転職

公務員の仕事にやりがいを感じていないんだけど、どうすればいいんだろう…。

やりがいってどこに見出せばいいの?
公務員になったけど、やりがいを感じない
やりがいを感じないのは自分のせい?

こんにちは、みに丸です。

むずかしい公務員試験に合格して、入庁した皆さん。

いざ、働いてみると思い描いていた理想と現実にギャップを感じて始めていませんか?

この記事を書いている私もそうでした。

私は技術職として都道府県庁に入庁し、現場の事務所に勤めました。

そこから、本庁に配属され、霞ヶ関に出向し…。

幅広い仕事に携わってきましたが、一方で現場から離れたデスクワークの毎日にやりがいを見出すことができず、転職活動に踏み出しました。

この記事では、公務員時代の経験を元に、なぜ公務員の仕事にやりがいを感じないか、やりがいがない時の対処法について解説します。

・公務員として働くことの魅力
・実際働いた私が感じた公務員のイメージ
・公務員にやりがいがない理由
・公務員の良さはやりがい以外にあること
・公務員にやりがいを感じない時の対処法

この記事を読んでわかること

この記事を読めば、公務員のやりがいがどこにあるのか、将来どんな仕事をしたいかを考える参考になるはずです。

それでは、早速本題に入ります!

公務員の仕事の魅力

公務員として働く魅力としてよく取り上げられるのは、以下のとおり。

・大規模なまちづくりに携われる
・国や地域のために働ける
・幅広い分野で活躍できる
・住民の役に立つことができる

これらの情報は自治体の採用ホームページや説明会、インターンなどで手に入る情報ですが、実際に働けば、上記のような魅力を体験することができるでしょう。

そして、このような魅力を少なからず感じて、入庁されたのではないでしょうか。

書かれていることに嘘はありません。

中小企業じゃできない規模の大きな事業に携わることができますし、地域のためになる事業や政策に携わっています。

また、公務員は幅広い業務に携わることができるので、広範囲な知識を習得することができます。

仕事内容は間接的ですが、地域や住民に貢献するものが多いです。

それでも、この記事を読んでいる皆さんのように、多くの方がやりがいを感じないと感じることが多いんです。

いったい、どこにギャップがあるのでしょうか?

あなたにとっての仕事のやりがい

公務員の仕事にやりがいがない理由をご説明する前に、そもそもあなたにとって仕事のやりがいとは何ですか?

仕事のやりがいとは人それぞれ異なりますが、以下のようなものが挙げられるます。

・自分の仕事に見合う評価を感じる
・仕事によって人から感謝される
・仕事に対する達成感が得られる
・自身の成長を感じられる
・自分の知識やスキルが役立つ

そもそも仕事のやりがいって?

あなたにとってのやりがいは上記の中にありますか。

もし、あなたにとってのやりがいが上記に当てはまるのであれば、公務員で働くことにやりがいを感じないと思うのはおかしいことではありません。

なぜなら、公務員は上記のやりがいが非常に感じづらいからです。

公務員の仕事にやりがいを感じにくい理由

公務員の仕事にやりがいがないと思う理由は以下の通り。

・年功序列で評価が給料に影響しない
・人から感謝される機会が少ない
・事業全体に関わらないので達成感を得にくい
・短期間の人事異動で専門性が身につかない
・組織が大きいことによる業務の無駄の多さ

順番に見ていきましょう!

年功序列で評価が給料に影響しない

公務員の給料は年功序列の賃金制度なので、民間企業のように成果や実績を出した分だけ給料に反映されるわけではありません。

評価によって多少昇給はありますが、それでも年功序列の給与体系から大きく離れることはないでしょう。

やりがいは自分の頑張りが給料に反映されて、正当な評価を得られた満足感から、頑張る価値を見出せる面も大きいです。

頑張っても頑張らなくても給料が変わらないなら、そこそこ真面目に取り組んでいればいいと考える人が多いはずです。

業務時間内でほどほどの成果を目指すことが省エネで昇給できますからね。

給料が仕事のモチベーションに直結する大切な要素であることは間違いなく、公務員の給与体系ではやりがいを感じにくい原因となっているんです。

人から感謝される機会が少ない

公務員の業務は人から感謝されることがほとんどありません。

そもそも、住民と接する業務自体が少ないうえに、人と接する業務は大体窓口業務や苦情対応になります。

というのも、楽しみにして役所の窓口に来る人はいませんからね。

戸籍や印鑑証明、手続きに必要だから仕方なく…という方が多いんです。

道路整備による騒音や苦情で、現場事務所に来る住民もいます。

いずれにせよ、楽しみを求めて来るのではなく、やや面倒な用事があって来る人の割合が高いです。

さらに、公務員の仕事も給料も税金から成り立っているため、住民からしてみれば、行政サービスはされて当たり前と思う方も多いです。

そのため、あなたの業務に対して感謝される機会が少ないと言えるでしょう。

感謝されないことは、ふとしたきっかけで「何のためにこの仕事をしているんだろう」と思う原因につながるんです。

事業全体に関わらないので達成感を得にくい

公務員の仕事は幅が広いため、部や課、担当が細かく分かれています。

そのため、1つの事業の一部分の業務を担当することが多いです。

住民から電話で問い合わせがあっても、担当が違うために「〇〇の部署に問い合わせてください」とたらい回しにせざるを得なかった経験はありませんか。

このように、あなたの業務が行政サービスの全行程を占めているわけではないため、仕事の目的やゴールが見えづらく、仕事のやりがいに結びつかないケースが多いのです。

大きな仕事のごく一部を担っていても、大きな仕事をしているという実感は薄いですからね。

また、業務を完了する前に異動が決まり、後任に引き継ぐことも多いので、達成感を味わえないまま、新しい仕事に就くことも少なくありません。

短期間の人事異動で専門性が身につかない

自分の知識や経験を武器に出来たら、自分も成長したと感じられるし、仕事も楽しくなってくるものです。

しかし先述したように、公務員は2・3年おきに異動があり、やっと慣れてきた頃にまったく違う部署に異動を繰り返すため、自分の専門分野がもてません。

自分の知識や経験を活かせるレベルに達する前に異動になってしまうんですよね。

このように、度重なる異動によって、自分の知識を向上させて専門分野を見つける機会を失っているのです。

さらに、達成感を得にくいだけでなく、成果や人事評価につなげることがむずかしくなってしまうのです。

幅広い仕事ができる分、仕事の専門性が身につかないのが公務員の欠点とも言えるかもしれませんね。

組織が大きいことによる業務の無駄の多さ

公務員は組織が大きく縦割り行政であるために、いちいち上司に了解を得ないと仕事が進みません。

いわゆる決裁制度で、さまざまな業務で上司に報告や相談しなければいけません。

上司に報告する際には、詳細まで知らない上司にわかってもらえるように丁寧に説明を求められます。

時には、上司に合わせた細かい資料をつくる必要があります。

作りたい書類だけならすぐ終わるのに、資料を作って注釈をつけて、案件を正しく進める予定であることを説明するのに倍以上の時間がかかります。

議会対応やレク資料など、資料作成に無駄な時間を費やしたことがある方も多いのではないでしょうか。

無駄な業務が多いと「毎日一体何をやっているんだろう」と働く意味を見失うかもしれません。

私もそう思うくらい、無駄な業務が多い職場で働いたことがありました。

公務員の魅力はやりがい以外にある

公務員は非常にやりがいを感じにくい職業ですが、本気で辞める人は多くないです。

大半の人は不満を抱えつつも公務員を続けています。

それは、やりがいではなく公務員の身分に魅力を感じているからです。

・基本的に解雇はない
・公務員は社会的信頼が高い
・福利厚生が充実している
・給料や退職金が確実に支給される

公務員のメリット

やりがいがないと感じたとしても、上記のような公務員の安定性と比べると、どうしても踏みとどまって公務員を続けているんです。

仕事にやる気がある人ほど民間へ転職している

先述したように、公務員は「やる気のある職員」にとって、モチベーションが上がる職場環境とは言えません。

頑張っても頑張らなくても大差ない職場で、処理能力の高い人が仕事をしない人の仕事を抱えている。

そんなことが続けば、「なんでこんなに頑張ってるのに評価されないんだろう」と思って当たり前です。

誰だってやりがいを感じなくなります。

そこで行動を起こせる人の多くは、民間へ転職しています。

必死で仕事をする人が見合った給料をもらいたいなら、公務員よりも民間で働く方が待遇は良くなりますからね。

また、仕事を本気で向き合える人は公務員の安定性がなくても、民間で管理職に昇格できるし、自分で稼ぐ力を身につけることができます。

皆さんの周りで退職する人を見かけることはなかなかないと思いますが、意外と多いです。

私が転職した時も、私の知り合いが3ヶ月前に同業界に転職したと上司が教えてくれました。

近年では、特に都心部や中央官庁で働く職員を筆頭に、年々退職する人が増えています。

周りに同じ境遇の人がいないと、行動に起こしにくいものですが、実は知らず知らずのうちに有能な人材ほど民間へ流れているんです。

まとめ

公務員の仕事は、組織の構造・スタンス・給与体系から、やりがいを感じにくいです。

しかし、公務員の安定性というメリットは大きく、うまく折り合いをつけている人も多数。

そのため、多くの方が「収入を得るための手段」と割り切って、プライベートの充実を重視して仕事をしていると言えます。

しかし、大切なことは「価値観とのマッチング」です。

・数字を求めたい
・やりがいを感じる仕事がしたい
公務員は向いていない
・割り切って考えられる
・公務員のメリットに魅力を感じる
公務員に向いている

このように、自分の価値観と合っているかが本当に大事です。

あなたの価値観にあった職場で働くことをおすすめします。

公務員を辞めることにためらいを感じている人は、私の転職した時の体験談の記事も参考にしてみてください♪

では、また!

コメント

タイトルとURLをコピーしました