
激務の基準や業界について教えて!
うちの会社ブラックかもしれない。どこからが激務?
激務でメンタルがやばい。どうしよう…?
転職しようかな。激務な業界を教えて
こんにちは、みに丸です。今回は『激務の基準・激務への対策・激務な業界』について解説します。
私も、国家公務員時代は激務に近い状況もありました。席の向かい側の同僚は「職場に住んでる人」とネタにしてる環境が当たり前でした。
ストレスで潰れた人を何人か見てきましたが、激務には本当に気をつけた方がいいです。
社会に復帰できないようなストレスを背負ってしまったり、最悪自殺に追い込まれる可能性もあります。
厚生労働省が『過労死ライン』を出しており、国の基準などをベースに今回は解説していきたいと思います。
この記事でわかることは
・激務の基準について
・激務への5つの対策
・気をつけるべき業界7選
是非、最後まで読んで参考にしてください!
激務の基準
以下の3つの基準に1つでも当てはまっていたら、あなたの仕事は激務だと言えます。
・月80時間以上の残業をしている
・毎月45~60時間以上の残業がずっと続く
・ノルマや短い締切、パワハラが過多
順に解説していきたいと思います。
月80時間以上の残業をしている
厚生労働省によると、月80時間以上の残業を「過労死ライン」としています。
『毎月平均80時間以上の残業をしていると、過労死となるリスクがある』
このことから、月80時間以上の残業があるなら激務であると言えます。
毎月45~60時間以上の残業がずっと続く
労働基準法第36条にもとづく協定(36協定)は、残業に関する企業との決めごとを指します。
大企業のほとんどが、この労使協定を結んでいます。
厚生労働省によると以下を超えると、会社に罰則が課せられるそうです。
・時間外労働が年720時間以内
・時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満
・時間外労働と休日労働の合計1月当たり80時間以内
・時間外労働が月45時間以上は年6か月が限度
少し簡潔化して記載していますので、詳細はホームページを見てください。
年間で残業時間が多い時と少ない時と波があるかと思いますが、「毎月45~60時間以上の残業がずっと続いている状態」なら激務と言えるでしょう。
ノルマや短い締切、パワハラが過多
残業時間以外にも、
・常に締切が近く時間に追われ続けている
・ノルマに追われる仕事
・パワハラやなど人間関係に問題がある
など過度なストレスがある場合、激務と言えます。
定時退社であっても疲労感が多いです。
家にいる時も仕事や上司に言われたことを考えていては、いくら残業時間が少なくてもストレスになります。
激務への5つの対策
以上のような激務な環境に飛び込んでしまった時の対策について紹介します。
・効率よく仕事する
・報・連・相を徹底する
・抱えきれない仕事は断る
・異動の相談をする
・転職を検討する
ここでは、職場での具体的な手段や対策を紹介しています。
「メンタルにきている」「会社がしんどい」と感じている方は、こちらの記事もあわせて、読んでみることをおすすめします。

効率よく仕事する
効率よく仕事できそうな方法を試してみたり、エクセルの関数を活用して、仕事の生産性を高めるなど、仕事のやり方を工夫しましょう。
労働時間を削減できれば、あなたの身体的・精神的負担も和らげることが出来ます。
長時間残業している人の特徴として、几帳面な性格で完璧主義な人が多いです。
淡々と業務を行い、あまり完璧にこだわりすぎないことが仕事を効率よくするコツです。
報・連・相を徹底する
報告・連絡・相談をしっかりしましょう。
社会人なんだから当たり前と思った人はいっぱいいると思います。
ただ、抱えきれない仕事を背負いすぎると、話している余裕がなくなったり、コミュニケーションが疎かになりやすいです。
・締め切りに遅れそうな仕事を早めに報告する
・相手のある仕事については、進捗状況をマメに連絡しておく
・上司に仕事の分量を減らしてもらえないか相談する
仕事が回らず、締切前になってからでは業務にも支障をきたします。
時間に余裕を持たせて連絡することによって、スケジュールを自分のペースでうまく調整できる場合があり、コミュニケーション不足による軋轢も軽減されます。
また、仕事の連絡だけでなく、日頃からちょっとした世間話などをして愛想よくするだけでも、困ったときに相談できる体制を作ることができます。
上司ともうまくコミュニケーションを取ることで、相手に気に入ってもらえれば、プレッシャーをかけられるような状況を減らすことができるでしょう。
抱えきれない仕事は断る
抱えきれない量の仕事を振られたなら、しっかり断りましょう。
頼まれたタイミングで断ることが大切です。
仕事のやり方を工夫しても、回っていない場合。それでも仕事を振ってくるならば、断りましょう。
既に激務に追われている状況なら、上司に相談してみましょう。
仕事についてアドバイスを貰えたり、仕事量を調整してもらえるかもしれません。
早めに断る・相談することが大切です。
真面目な人ほど1人で抱え込みがちです。

周囲の人にSOSを出すことは大切!
異動の相談をする
人間関係や職場にいることがきつい・しんどいと思っている場合は人事担当や管理職に相談しましょう。異動を配慮してくれるかもしれません。
異動すれば、嫌な上司とも顔を合わせずに済みます。
ただ、異動できたとしても、規模の小さい会社であれば、また顔を合わせないといけなくなってしまうことも。
転職や退職を検討する
・断っても仕事量が改善できない
・職場環境がよくならない
・そもそも相談しにくい状況
という人は、思い切って転職を検討してみませんか?
転職して職場環境を変えることも一つの選択です。
計画的に効率よく転職するためには、まずは転職の全体像を知りましょう!

「激務をこなしながら転職活動をするのが難しいよ。」
「仕事を辞めたくても、仕事量を理由に辞めさせてもらえない…。」
「上司に激怒されたり、精神に来ることを言われる。」
このような人は、退職代行サービスを使えば、最短即日、会社の人と直接関わらずに退職手続を始めることが出来ます。
真面目で責任感のある人にとっては罪悪感があるかもしれません。
しかし、あなたの心や身体が壊れてしまったとしても、会社は責任を取ってくれません。
『退職代行』について使い方やどんなものなのか解説しています。
気になる方は読んでみてください。

気をつけるべき業界7選
ここでは、激務な業界を紹介しています。
あなたの働いてる業界が当てはまってないか確認してみてください。
これから、転職を考えるならば、「この業界は激務な可能性がある」と頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
私の経験や調べに基づいて7つの業界を紹介していますが、もちろん激務な業界は他にもあるはずです。
私は全ての業界を知り尽くしているわけではないので、
「激務 業界」のキーワードで調べたり、自分の志望する業界について転職エージェントに聞いてみましょう。
IT業界
IT業界には、さまざまな職種があり、どれも世間からの需要が高く魅力的に感じる業界ですが、労働時間の長さから激務といわれています。
基本的にクライアントの要望に合わせて納期を設定する業務のため、常に期日に追われながら仕事をする必要があります。
トラブルやクライアントからの変更依頼もあり、納期直前になると長時間の残業続きになることも珍しくありません。
IT業界の需要は増え続けており、人材不足が問題となっています。
人材不足であることは、需要が大きい反面、一人に降りかかる業務量が増加し、長時間労働につながってしまいます。
介護・福祉業界
介護・福祉業界は少子高齢化が進む日本を支えるうえで大切な業界でり、年々必要性が高まっている業界です。
しかし、業務に取り組むうえでの精神的な面から激務といわれています。
日常生活で何かしらの支援を必要としている方にサービスをするのが業務ですが、排せつ物の処理などもしなければなりません。
また、夜勤もあり、認知症患者とのトラブルなど精神的に負担のかかる業務も多いです。
さらに給料が安いことも多く、仕事量に対しての賃金の低さから離職率が高まり、人手不足の業界でもあります。
人手不足は一人あたりの仕事量が増えることに繋がり、激務な業界と言えるでしょう。
医療業界
医療業界はいつの時代も必要とされ、安定したイメージが強い業界です。
中でも、病院などの医療機関に属する業務は激務だといわれています。
病院の規模にもよりますが、個人のクリニックではなく入院患者を受け入れている病院であれば、日勤だけではなく夜勤の業務もあります。
夜勤は勤務時間が長い場合が多く、人数が少ない傾向にあるため日勤に比べて大変なことが多いです。
このコロナ禍でも、医療従事者の激務についてニュースになっているのを目にされた方も多いと思います。
救急担当は休む暇なく患者が運び込まれてくるため、残業が当たり前の状況で働いている人も多いです。
また、命を預かる責任感の必要な仕事でもあり、肉体的にだけではなく、精神的な負担も大きいです。
飲食業界
飲食業界の中で最も働く人数が多いのが「店舗スタッフ」で、ほかの職種で働く場合もまずはこの業務に配属されることが多いです。
業務の関係上、拘束時間の長さやアルバイトの都合に振り回されることから激務といわれています。
業務上、お客様に合わせて仕事を進めなければならず、退勤時間がきても店が忙しければ長時間残業をしなければなりません。
サービス業全般に言えますが、他業種に比べて休みが少ない、勤務時間が長いなどの理由から飲食業界は離職率が高い傾向にあります。
アルバイトの平均勤続年数が2年以内の割合が7割を占めていることからも、従業員が長く続かない(≒激務)ことがわかります。(飲食店.COMより)
広告業界
広告業界とは、クライアントの広告活動を代理で行う職種の業界です。
有名な企業だと、「電通」や「博報堂」などがありますね。
新聞、テレビ、街中の広告、最近ではSNSなどのWEBメディアの広告も扱っており、華やかなイメージで人気が高いです。
しかし、厳しい納期設定や人間関係から肉体的・精神的に負担の大きい業界です。過労死でニュースになっていたことも、記憶に新しいかと思います。
私も、学生時代に某広告代理店の選考を受けたことがあり、若手社員さんと話をしました。仕事で困っていることを聞いたら、
「寝る時間が欲しい。」って言われたのが今でも印象に残っています。(笑)
知人も仕事がハードワークだとよく言っているので、やはり激務な業界なのでしょう。
不動産業界
不動産業界は、厳しいノルマがあったり、人間関係が難しい職場がたくさんあります。
扱う金額が大きい営業のため、個人への負担も大きく、激務な業界といえます。
特に営業職の人は、何百万、何千万という家や土地を扱うので、簡単に顧客を見つけられず、たくさんの人が苦労しています。
月末になると、ノルマを達成するために、長時間残業や休日を返上して働かないといけない場合もあるようです。
建設業界
建設業の仕事は、激務な業界です。
・長時間労働
・調整業務による板挟み
・時間に追われる
私が仕事で関わりを持っていた施工管理や設計事務所はずっと働いているイメージでした。
また、建設業の施工管理は調整業務が多くあり、発注主や上司、下請け業者の強面の人にも強く言われます。
さらに、建設には細かい工程表があるため、常に時間に追われるため、忙しい職場です。
ちなみに、ゼネコンで働いていた人が給料を下げてでも、公務員に転職してくることは多いです。
まとめ
激務の基準と5つの対策、気をつけるべき業界7選について解説しました。
『激務の基準』
・月80時間以上の残業をしている
・毎月45~60時間以上の残業がずっと続く
・パワハラやノルマなどのストレス過多
『激務への5つの対策』
・効率よく仕事する
・報告・連絡・相談を徹底
・無理なものは無理。断る!
・異動について人事や課長に相談
・転職や退職を検討する
転職する際には今回紹介した激務な7業界には気をつけましょう。
ブラック企業とホワイト企業の見分け方についてこちらで解説しています。
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