
自分に合う仕事の見つけ方を教えて!
自分はどんな仕事が向いているのか分からない
自分に合った仕事が見つからない
就活や転職で何を優先すれば良いのか分からない
こんにちは!みに丸です。
自分に合った仕事をしていますか?今回は自分の適職を見つける方法について解説していきます。
参考図書の『科学的な適職』は就職や転職でこれから仕事を見つけていく方に科学的根拠に基づいて、適職の探す方法解説した本です。
著者は10万本の科学論文と、600人を超える海外の学者や専門医の調査から得た成果を、この一冊にまとめているので、説得力のある内容になっています。
『中田敦彦のYouTube大学』でも取り上げられていました!
これからどんな仕事につけばいいか悩んでいる方、転職にうまく行かない方は、是非最後まで読んでみてください。
それでは、本題に入ります!
仕事選びに陥りがちな5つの間違い
就職・転職の失敗の7割は企業を一面でしか測れず、その他の可能性を考えられていないからだと本書には書いてあります。
例えば
- ライフワークバランスだけ見てる
- 仕事の楽さで考えている
- やりたい仕事で探す
といったようにその企業や仕事の一面でしか考えていないと就職や転職で失敗します。
仕事選びについてもっと徹底的に、そして具体的に考えましょう。
仕事選びでこういった面だけで考えると失敗する5つの間違いについて紹介します。
事前に知っておき、失敗を避けましょう。
私も読んでいて目から鱗でした!
好きを仕事にする
好きな仕事≠幸福度が高い
やりたい仕事で生きていくということは幸せだと思う人は多いと思います。
多くの職業研究によれば、自分の好きなことを仕事にしようがしまいが最終的な幸福感は変わらないという結果が出ているそうです。
好きを仕事にすると長続きしない!?
いかに好きな仕事だろうが、自分とは向いていない仕事があると面倒な気持ちが出てきます。好きな仕事を求める気持ちが強いと現実の仕事とのギャップを感じやすくなり、最終的には幸福度が下がるようです。
仕事への情熱があるから努力できる
のではなく
仕事に努力してきたから仕事への情熱が湧いていく
と本書では述べられています。
多く時間を費やすことで、愛着が湧いてくるということですね。
給料の多さで選ぶ
幸福度は年収400万から500万のあたりから上昇しづらくなり、年収800万円で幸福度のピークとなるそうです。
また年収に限って言えば給料アップによる幸福度の上昇は平均して1年しか続かないことが海外の研究でわかっているみたいです。
確かに、年収1000万と年収2000万の人を比べると2倍幸せになっているようには思えないですね。芸能人や有名You Tuberを見ていてもそれぞれ悩みがあったりと必ずしも持っている資産が幸せに比例しているわけではないように思いますね。
下図のように、グラフにするとすごくイメージがつきますね!
伸びる業界や職種で選ぶ
「衰退しそうな業界よりは将来が安心な業界に就きたい」という考え方は間違いのようです。
なぜなら
専門家だろうと誰にも将来は予測できないからです。
伸びる業界や職種で選ぶのは良い選択ではないのです。
自分が身につけたいと思うスキルや、自分がやりたいと思える仕事など、別の観点でも仕事を探しさないと後悔につながるかもしれませんね。
仕事の楽さで選ぶ
適度なストレスが幸福には不可欠です。
逆に、仕事が楽すぎると無気力になってしまうのです。
適度なストレスで満足感を得る
→会社への貢献に繋がる
→貢献が満足感を高める
このように良い循環を生むのだと言えます。
ずっと座りっぱなしのバイトも楽に感じますが、私はある程度忙しいバイトの方が時間があっという間に過ぎて、充実した1日だったな、と感じることが多かったです。
そのように感じる人も多いのではないでしょうか。
適性検査や性格診断で選ぶ
よく、大手の就職サイトを登録すると最初に行う性格テストですが、これによって適職が見つかることにならないようです。
今の世の中、適職診断などのサービスが豊富にあり、
「あなたは研究職・開発職に向いています」
「あなたは皆んなを引っ張るリーダータイプです」
のように、あなたにおすすめの職業を紹介してくれます。
しかし、これらは実際にどのくらい当たるかは保証されていません。
ですから、当たる可能性が保証されていないサービスを頼りに自分の適職を探そうと思っても、それはただの勘違いである場合が多いのです。
海外の研究でも、科学的な根拠はないようで、適職を見つけることができる保証はないと著者は断言しています。
自分に合う仕事に近づくため3つの手順
ここまで、仕事選びで失敗しがちな5つの間違いを紹介してきました。
では、どうすれば、自分に合う仕事を見つけることができるのでしょうか。
ここでは、自分に合う仕事に近づくための3つの手順について解説します。
2. 仕事の幸福度を決める要素を知る
3. 仕事の幸福度を決める要素を最大化する
まずは、簡潔に流れを紹介していきます。
1. 仕事選びの視野を広げる
自分に合う仕事が見つからない理由は、先ほど紹介した勘違いや視野が狭いことが原因です。
例えば、科学的根拠の乏しい適性診断を安易に頼ったり、これから伸びる業界などをきちんと調べずに鵜呑みにしてしまうと、視野が狭まりがちです。
ではどうすればいいかというと、ある程度科学的根拠に基づいた、仕事や人生において幸福度を上げる要素、下げる要素を軸に企業選び、仕事選びをすることです。
2. 仕事の幸福度に関わる要素を知る
ここからは具体的に、仕事の幸福度を「上げる要素」と「下げる要素」について紹介します。
少し項目が多いですが、ご了承ください。
仕事の幸福度を上げる要素
研究により明らかになっている幸福度を上げる7つの要素があります。
本書では、仕事の幸福度を決める「7つの徳目」として紹介されています。
②達成:前に進んでいる感覚は得られるか?
③焦点:自分のモチベーションタイプに合っているか?
④明確:仕事内容や評価軸はハッキリしているか?
⑤多様:作業内容にバリエーションはあるか?
⑥仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか?
⑦貢献:どれだけ世の中の役に立つか?
これらの要素を満たさない仕事は、たとえ年収が高くても、憧れの仕事であっても、最終的な幸福度は上がらないと、本書では言われています。
「7つの徳目」については、後ほど詳しく解説していきますね。
仕事の幸福度を下げる要素
仕事の幸福度を下げる要素は下記の8つです。
❷雇用が不安定
❸長時間労働
❹シフトワーク
❺仕事のコントロール権がない
❻ソーシャルサポートがない
❼組織内に不公平が多い
❽長時間通勤
これらの項目は幸福度に与えるダメージが大きい順に並んでいます。
個人差はあると思いますが、概ねワークライフバランスが崩れることが一番幸福度を下げる原因になります。
3. 仕事の幸福度に関わる要素を最大化する
仕事の幸福度を上げる要素と下げる要素について紹介してきました。
しかし、正直なところ、これらを全て満たす仕事を見つけたり、就職したりするのは難しいです。
なので、ここからは仕事の幸福度を最大化するために、自分の中で優先順位をつけたフィルターを通して、企業を選ぶことで、適職を見つけることができます。
後ほど、詳しく解説しますが、大体の流れをつかむことができたのではないでしょうか。
次のトピックで「7つの徳目」を詳しく見ていきましょう。
仕事の幸福度を決める7つの徳目
仕事の幸福度を決める7項目について以下に紹介する通りです。
- 『自由』仕事に裁量権はあるか
- 『達成』進歩している感覚はあるか
- 『焦点』攻撃型か防御型かタイプは合うか
- 『明確』内容や評価軸、報酬は明確か
- 『多様』仕事にバリエーションはあるか
- 『仲間』組織内に友人はいるか
- 『貢献』世の中の役に立つか
これら要素を満たすことで、評価の低い仕事でも幸福感を得られるのだと、本書では述べています。
順に確認していきましょう。
『自由』仕事に裁量権はあるか
実際の数ある研究のなかでも、「自由」が何よりも仕事の幸せを左右することが明らかになっています。
就職・転職活動を進める上で、仕事のペースややり方に裁量があるかを確認しましょう。
また男女によって幸福度が上がる自由度が異なります。
- 男性の場合、仕事の進め方と作業ペースの自由が効いているか
- 女性の場合、仕事に取り組む場所とタイミングの自由が効いているか
これらを参考にして、自由度の高い仕事を選びましょう!
『達成』進歩している感覚はあるか
ハーバード大学の研究によると、仕事のモチベーションを高める最大の要素は仕事が前に進んでいるとき、だということがわかっています。
目指すべきゴールがはっきりしており、自分の業務に対してフィードバック(評価)が得られるような仕事を選ぶことが大切です。
『焦点』攻撃型か防御型かタイプは合うか
私たちは「攻撃型」と「防御型」の2タイプのどちらかに分かれます。
自分がどちらに当てはまるのか確認してみてください。
攻撃型
目標を達成して得られる「利益」に焦点を当てて働くタイプです。
主な特徴
競争志向、効率志向、ポジティブ、猪突猛進
適した職業
コンサル、アーティスト、テクノロジー系、コピーライター
進歩や成長を感じやすい仕事を探しましょう。
防御型
目標を「責任」の一種としてとらえ、リスクを回避するために働くタイプです。
主な特徴
堅実かつ責任感がある、石橋を叩いて渡る、分析や問題解決力が高い
適した職業
事務員、技術者、経理、データアナリスト、弁護士
安心感と安定感を実感しやすい仕事を探しましょう。
自分にあった仕事を探す際にはこの2つのタイプのどちらに当てはまるかを考え、タイプに合った働き方をした方が能力を発揮しやすく、それによって仕事の満足度が高くなるようです。

私はちなみに防御型タイプ(笑)
『明確』仕事内容や評価軸、報酬は明確か
仕事内容と信賞必罰が明確になっているかが満足度を左右すると著者は言います。
自分が行うべき仕事が明確でなかったり、いつまでに終えればいいのか分からず、成果や報酬がどのように結びついているのかが分からなければ、モチベーションは上がりません。
つまり、
- 会社の仕事内容が明確か
- どのように仕事が評価されるか
- 成果や報酬が明確か
を押さえておくことが重要です。
『多様』仕事にバリエーションはあるか
日常の仕事でどれくらい変化を感じられるかが重要です。
人はすぐに仕事に慣れてしまうからです。
そのため、
業務内容が多様でスキルや能力を幅広く活かせる職場ほど幸福度は高くなります。
多くの工程に携わる
仕事の川上から川下までの工程に関与できるかも重要になります。
これは、全体の流れを見渡すことで責任感が生まれ、仕事の意味を見出しやすくなるからです。
単純作業よりも意義のある仕事で、様々な工程に携わることができると幸福度が高まると言えるでしょう。
『仲間』組織内に友人はいるか
友達が職場に3人以上いると人生の満足度が96%も違うそうです。
ここでは、
- 友達がいることで幸福度が高くなる
- 自分と似た人と友達になりやすい(類似性効果)
共通の趣味や考え方が似ていると、友達はできやすいそうです。
私も実際にそうなのでよくわかります。
職場に自分と似たようなタイプの人が多いかを探すことで、適職を見つけることができます。
『貢献』世の中の役に立つか
他人への貢献が分かりやすい業務を仕事に選びましょう。
他者への親切によって自尊心、親密感、自律性が満たされ、幸福度が上がると本書では述べられています。
つまり適職を探す際には
自分の仕事がどのように他人の役に立つかわかりやすい
ことが重要となります。
これら7つの徳目が、実際に自分のやりたい仕事や興味のある仕事に当てはまるか考えていきましょう!
とても具体的に落とし込まれていましたね。
仕事の幸福度を最大化する方法
ここでは「仕事の幸福度を最大化するための具体的な方法」を紹介します。
本書の中でも、私が実践的だと思った「マトリックス分析」について紹介します。
といっても、難しいものではありません。点数をつけて、一番高いものが幸福度が高いというチェック表になります。
・「基準」(条件に対する会社の点数)を0~5点
・「重み」(自分の優先度)を1~3の3段階評価
・「基準」×「重み」=「合計得点」(自分に合うか)
ここでの重みは自分の優先度です。
これによって会社への点数をつけることができます。
7つの徳目だけでなく、時間やお金も項目に追加して自分なりのマトリックス分析表を作っても私はいいと考えています。
給料は幸福度との関連性はないことについて触れましたが、とはいえ生活には必要不可欠なので、私だったら基準に追加します。
このように、具体的に適職の度合いを数値化することができるのです。
まとめ
今回は、『科学的な適職』を参考図書に、敵職や自分に合った仕事の見つける方法について紹介しました。
仕事選びに失敗する5つの間違い
・好きを仕事にする
・給料の多さで選ぶ
・伸びる業界や職種で選ぶ
・仕事の楽さで選ぶ
・適性検査や性格診断で選ぶ
仕事の幸福度を決める7つの徳目
・『自由』仕事に裁量権はあるか
・『達成』進歩している感覚はあるか
・『焦点』攻撃型か防御型かタイプは合うか
・『明確』仕事内容や評価軸、報酬は明確か
・『多様』仕事にバリエーションはあるか
・『仲間』組織内に友人はいるか
・『貢献』世の中の役に立つか
仕事の幸福度を最大化するための方法
→「マトリックス分析」で点数をつけて比較
最後に、仕事を意義で認識することが大切だと本書で述べられています。
自分の仕事は何をしているのかを、仕事内容や給料ではなく、どんなことに貢献するのかという基準で説明できるかがポイントになります。
これによって7つの徳目のうちの貢献への意欲が高まるそうです。
あなたの仕事は適職でしょうか。
これから仕事を見つける方は、「7つの徳目」と「マトリックス分析」を是非活用してみてください。
では、また!

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